7月8日(水)にニューアルバム『よみがえれ!キツネザウルス~Bring Back The Dinos』のリリースを控え、今年の<フジロック>に2009年以来2度目の出演を果たすスウェーデンのお祭りバンド、Räfven(レーヴェン※)。初出演となった2009年の苗場では当時全くの無名のバンドながら、前夜祭から3日目まで、4日間を通しオレンジ・コート、レッド・マーキー、苗場食堂、ジプシー・アヴァロン、パレス・オブ・ワンダー、木道亭、カフェ・ド・パリ、岩盤CDショップ等8箇所以上ものステージで演奏をし、サーカス顔負けのアクロバティックなショウで、みるみるうちに多くのフジロッカーを魅了した。その年に記録した会場販売CDセールスランキング歴代1位という記録と共に、あのお祭り楽団がまた苗場に帰ってくる!

今回インタビューに応じてくれたのはサックスを吹きながらフラフープを回し、三点倒立を決めたかと思えば、メンバーの肩車に乗りフルートを奏で、そして歌う。アクロバティックなレーヴェンのライブを引っ張るパーティー野郎で元サーカス団員のマーティン。

(※バンド名の「レーヴェン」とはスウェーデン語で「キツネ」の意味)

Interview:マーティン・ヌルミ(レーヴェン)

gruppbildinstrumentsmall 怒涛のライブ稼働で一躍人気者に!お祭りバンド「レーヴェン」が語るフジロック

この夏、レーヴェンが作った記録を破るのは、俺たちレーヴェンだ!

━━世界中で多くのフェスティバルに出演していると思いますが、まずはフェスについて聞かせてください。

マーティン レーヴェンはフェスが大好きだよ。愛しているとも言える。音楽フェスにはレーヴェンのアートやレーヴェンとしての生活、全ての要素がそこに入っているんだ。みんなで一緒に喜びと愛が溢れる場所で音楽を楽しみ、踊る。他に何が必要だって言うんだい?

━━<フジロック>についてはどう思いますか?

マーティン ワオ!<フジロック>こそ最高のフェスだよ。お客さんも最高にファンタスティックだしね! レーヴェンはいつになっても2009年の<フジロック>を覚えているよ。最高の思い出さ。その前の年、2008年にイギリスで<グラストンベリー・フェスティバル>に出演したんだ。そこではもちろんステージでも演奏したけど、ストリート(路上)でも演奏していたんだ。そこでスマッシュのスタッフに出会ったんだ。彼は僕らのショウをいたく気に入ってくれて、その場で2つの約束をしてくれた。ひとつは今晩、近くのクラブで行われるアフターパーティーに出演させてくれること。そしてもうひとつは日本に連れて行ってくれることだったんだ。その夜はとにかく一晩中演奏したよ。そして彼は約束を守ってくれ、僕らは<フジロック>に出る為、初めて日本の地を踏めたんだ!

2008年<グラストンベリー>の路上でのライブ映像

━━その最初の<フジロック>では8回もショウを行いましたね。

マーティン そうだね、とにかく何度も演奏したね! 実はそれで全てじゃ無いんだよね。本当、そこらじゅうで演奏したから……途中で数えることも忘れたよ。全て数えることは不可能だったよ。レーヴェンはみんな、とにかく動き回ることが大好きなんだ! 演奏していると、時差ぼけや苗場の雨も忘れられるしね。僕らはただただ、音楽を演奏して、みんなと一緒に踊って、それでハッピーだったよ。<フジロック>ではスタッフにも恵まれたよ。本当、会場のどこに行ってもスタッフがみんなプロフェッショナルだった。とても感謝しているよ!

━━完全シークレットで出演した前夜祭から、当時は全くの無名バンドながら盛り上がりましたね。

マーティン あの時は、お客さんの数にただただ驚いたよ。最高だったね。まるで迷い込んだ犬が新しい友達を見つけたみたいな感じで興奮したよ。

2009年<フジロック>での映像まとめ

━━そこで成功してから、4日間朝から晩までドタバタの大忙しでしたね。でもその働きもあって<フジロック>での「会場販売CDセールスランキング歴代1位」という記録を樹立しました。その記録はいまだに破られていないんですよ。

マーティン そうなの? すごいな! 記録は知っていたけど、まさかまだ破られていなかったとはね。オーケー、宣言するよ、「この夏、レーヴェンが作った記録を破るのは、俺たちレーヴェンだ!」。

━━レーヴェンのステージは音楽はもちろん、見ていてとても楽しい要素が盛りだくさんですね。フラフープを回しながらサックスを吹いたり、肩車しながら楽器を演奏したり……まるでサーカスですよ。今年は何を見せてくれますか?

マーティン レーヴェンはいつも、ステージでいかに楽しむか? お客さんを楽しませるか? を考えているんだ。いつもお客さんを驚かせたいし、時には俺たちだって驚かされたい。レーヴェンとはサーカスの一種だと思ってくれ! 今までも色々なことをステージでやってきたからね。演奏しながら帽子を投げてキャッチしたり、肩車したり、逆立ちしたり……そしてフラフープだね! 僕はサックスを吹きながらフラフープを回すのが得意なんだ。ステージにプロのパフォーマーを呼んでコラボすることも多いよ。サーカス団だったり、アクロバットだったり、ピエロや詩人とね。今年も楽しみにしていてくれ。

━━ニューアルバム『よみがえれ!キツネザウルス~Bring Back The Dinos』が<フジロック>直前の7月8日(水)に発売しますね。その紹介をお願いします。

マーティン そうだね! 新しいアルバムを発売出来て本当に嬉しいよ。今作もまた今まで同様、レーヴェンのメンバー全員で全曲を作り上げたんだ。勢い抜群で、ドタバタで、まるで俺たちの人生みたいに、うるさいアルバムだよ! 今作でまたみんなを踊らせたいし、ハッピーにしてあげたいと思っているよ。新しいミュージックビデオも近いうちに公開するよ。見逃さないように、しっかりレーヴェンをチェックし続けてくれよ!

<フジロック>出演へのコメント映像

━━最後にフジロッカーへメッセージをお願いします。

マーティン みんな愛してるよ! 苗場で会おう! アリガトウ!

Räfven(レーヴェン)

rafven-plof-mbfmru96yf5dgcxnt5jno0jvv0oli47j9cfytgckug 怒涛のライブ稼働で一躍人気者に!お祭りバンド「レーヴェン」が語るフジロック

03 年にスウェーデンはヨーテボリの路上で結成されたジプシーパンク・バンド。ブラス、アコーディオン、ヴァイオリン等さまざまな楽器をパブで、クラブで、公園で、民家のテラスで、海岸で、サーカス等々そこらじゅうで派手に鳴らすライブが話題となり、ヨーロッパ中のフェス出演へと活動を広げた。そして<フジロック’09>にて初来日&日本盤デビューを飾る。当時、日本では全くの無名のレーヴェンだったが、毎日朝から晩まで、どさ回りの如く多くのステージに出没しては演奏を繰り返し、ステージを重ねるごとに多くのファンを集めていった。その盛り上がりは最終ステージでは入場規制がかかり、会場内でのアルバム売上枚数記録も塗り替えるほどまで膨れ上がった。そして15 年、4 年振り5 枚目のアルバム『よみがえれ!キツネザウルス~Bring BackThe Dinos』をもって、自ら作った「アルバム売上枚数記録」記録を塗り替えるべく、伝説の地<フジロック>に戻ってくる!

詳細はこちら