ドラミさん他に『こどもフジロック』として聞きたいことありますか?

ドラミ 「そうですね、広末さんは音楽を通して、音育みたいなことをされていたりしますか?」

音楽は常にありますけど、クラッシックを聴きなさいだとか、禁止している音楽もないですね。上の子とかは自分でいろいろダウンロードしたり、自分の好きな音楽ができて、逆に私が教えてもらったり。息子に「これ誰?」と聞くと、「え〜、知らないのかよ〜」みたいな(笑)。私が全然ついていけてないぐらいですね。逆にママとパパが好きな音楽を教えることもあったり、お互い共有できるようになってきました。あとは楽器にはすごく触れる機会が多いかな。パパの実家に行くとピアノがあったり、バイオリンがあったり、チェロがあったり。お家にはそんな大きな楽器はないんですけど、ウクレレや太鼓とかマラカスがあったりします。大人だと楽譜がないと弾けないという感覚とやっぱり違う。リズムとか自分から出てくる、打楽器があるだけで踊れる、そういった感覚は子供たちに対して大事にしたいというのはありますね。

ジュンさんがデコレーションを担当されていたフィールド・オブ・ヘブンまで音楽を聴きにいったり、踊りにいったりしたことはありますか?

ありますね。あ! あそこに美味しいピザ屋さんがありますよね? アレが凄い楽しみなんです。ピザ屋さんがお友達なんです。ピザ生地をピュンピュンまわして釜から出てくるピザを見ながら、買ったピザとワインを楽しむのがすごい楽しみです。子供たちも喜んでモリモリ食べますしね。それと、ピラミッド・ガーデンにいるみんなにもピザをお土産にして持って帰ったり。自分としてもすごく嬉しいのが、たくさんお店が出てますけど、子供といるとあまり移動できないのでやっぱり食事がすごい制限されるじゃないですか。私は特にピラミッド・ガーデンが拠点になってしまうので、たまに違うエリアで食べるピザとか、すごく嬉しいです(笑)。

エリアによって味が変わるのも楽しさのひとつですね〜。ピラミッド・ガーデンからフィールド・オブ・ヘブンまでだと子供の足で1時間以上ですよね?

かかりますよね。でもずっと緑の中を歩けるので、葉っぱの木陰があったり、風通しがよかったり。逆に全然進めないくらい葉っぱを見つけたり、虫を見つけたりに夢中になったりして。それこそ何時までに行かなければならないっていう時間の制限がなければ余計にそういう時間を楽しめますよね。

ちなみに『こどもフジロック』で紹介している、キッズランド。グリーンステージとホワイトステージの間にあって子供向けにワークショップをやったり、楽器で遊べたりするエリアなんです。

やっぱり、お子さんがいても自分も楽しみたいという親御さんたちもいっぱいいますし、こういうエリアは嬉しいですよね。私も他でNAC(New Acoustic Camp)にも行きますが、あそこはすごくファミリー向けの雰囲気だなと思っていて。今回の<フジロック>も中学生以下は無料とか、こういう親子で遊べる場所があるっていうのがすごく良いなと思って。さらに年齢層はもちろんのこと幅が広がるなって思います。

栗原類くんも3歳の時にお母さんに連れてきてもらってからずっと来ているんですよね。彼も最初は夏休みの思い出作りっていう感じだったけど、中学生ぐらいからは1人でほとんど行動していて、そこから今もずっと来ていると言っていました。

そうやって子供の頃から来ている人たちは、自分達のネットワークがあるし、行動範囲もあるし、みんな本当に楽しそう。それこそ年に一回しか会えない友達というのもあると思うんだけど、その仲間に入れてもらってどんどんコミュニティが広がっていくんですよね。

広末さん的に一番お気に入りの場所はありますか? ピラミッド・ガーデンだったらここがオススメだよとか。それ以外にも広末さん的に好きな場所や過ごし方があれば教えてください。

ピラミッド・ガーデンだったらやっぱり夜のキャンドルを灯した時間ですかね。でも個人的には朝、フラダンスをやっている時間が好き。まだ寝ている人たちがいる中で早く起きちゃった子供たちも参加していたり。フラの先生と一緒に、踊っている人たちがたくさんいて。「ここはどこなんだろう?」 って思うようなピースな雰囲気が漂っていてすごく気持ちいいです。あとはヘブンに行く途中にある川も気持ちいいですよね。水が近くにあるというのも大人がいれば子供も楽しめるし、<フジロック>では川遊びもメインの遊び方に入れています。水着とかもちゃんと持っていきます。

オアシスエリアにはあまり行かないですか?

あまり行かないんですが、音はもちろん、アルコールも楽しめるのは魅力ですよね。私、地元が高知県なので、よさこい祭りの時は本当に無礼講だったんです。音と踊りが一緒になっている感じ。ブラジルのリオにもいった事があるんですけど、そういうのと同じくらい楽しくて。フェスも一緒だな〜って思ったりします。お酒も飲んでも変に酔っぱらわないというか、楽しくて動き回って踊っていたりするなかでアルコールが飛んじゃうというか。こういうのも、なかなか日常では味わえない事だと思います。

子供がはしゃぐように、パパやママたちも、この3日だけは飲んじゃおうかな、みたいなものもいいですよね。

そう! ママやパパだから飲んじゃいけないっていう、普段だと先入観というか風習みたいなものがどうしても日本にはあると思うんですけど、<フジロック>に来ている人たちはピースでそういうのを気にしない空気があると思います。そういった空気も親子でエンジョイ出来るとこなんだと思います。

広末さんは普段、女優として表現する側の仕事をされていると思うんですけど、自然のなかで過ごす<フジロック>によってインスピレーションを受けることはありますか?

それはありますね。私にとっては開放感が一番の発散になりますし、子供たちとのコミュニケーションもそうです。本当に<フジロック>は、自分の中で夏の一番大事なイベントになっていると思います。それがもちろん母親業にも主婦業にも女優業にもプラスになっていると感じますね。

これまでフジロックに来たことがないパパ・ママ・子供たちに、フジロックの魅力を広末さんからお願いします。

私もやっぱり“初めて”のときがあったので…。でも飛び込んでみると病み付きになる、フジロックファンになるって絶対に思うんです。何が必要かな? とか、子供がいて心配だな…とかってあると思うんですけど。すぐにお友達とか先輩方、味方ができると思うので、ぜひ飛び込んでみて欲しいと思いますね。自分たちの世代で、子供がいて<フジロック>自体が初めてっていう人も多いと思うんです。だけど、例えば今年はレッチリとか出ますし、一昨年に出演したトム・ヨークとか、やっぱり自分が学生時代にすごく胸を熱くして恋いこがれていたアーティストが来てくれるってなると、いつもと違う情熱が蘇る瞬間があると思うし、それはお子さんがいてもいなくても同じだと思うので! 若いときから参加してなくても躊躇せずチャレンジして欲しいですね。

今年で20回目を迎え、そしてこれからも続いていく<フジロック>に期待したい事やリクエストがあれば!

そうですね〜、<フジロック>にもジュニアパイロットみたいな子供だけで行けるようなツアーが出来たらさらに広がると思いますね。大人はガイドとして付いてくるだけっていう! そして『こどもフジロック』みたいなテーマは本当に私が望んでいたものです。音楽が好きな若い人たちは当たり前に来れると思うので、親子での<フジロック>が広がっていくのはすごく嬉しいですね。たくさんの親子に自然と音楽を楽しんで欲しいです。

MG_1751-1 【こどもフジロック】広末涼子が語るこどもフジロック。子供たちが教えてくれた自然と音楽の贅沢な時間

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【こどもフジロック 】
親子でフジロックへ参加するパパ・ママを応援する企画「こどもフジロック」。

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Text & Interviewed by Asami Shishido
Photo by ヨコヤママサト
Supported by 「こどもフジロック」ドラミ