
<フジロック>以外でもキャンプやアウトドアは楽しんでいるんですか?
片瀬 |
行っていますね。キャンプも好きですよ。先週も<RAINBOW DISCO CLUB2016>に行ったし、もちろん<サマソニ>も行くし、レイヴもトランス系も行きますね。 |
めっちゃ楽しんでますね(笑)。となると、がっちりフェス・ファッションも楽しんでいますか?
片瀬 |
超がっちりです(笑)。<フジロック>は完全装備です。長靴も2つは持っていくし。どんな天候でも対応できるようにはしています。だから雨が降ってほしいんですよ、そうすると人もはけるし涼しくなるし(笑)。雨が降るからこそ<フジロック>だなって思っています。 |
考え方が完全にスマッシュの日高さんと一緒ですね(笑)。
片瀬 |
雨が降ることで、勝つアーティストと負けるアーティストがいるじゃないですか? 雨を味方につけることができるかどうか? 雨降ったときのアトムス・フォー・ピースとかすごく良かったですね。 |
おおお。ちなみに、<フジロック>の過ごし方としては遅めな時間帯からですか?
片瀬 |
そうですね、遅めですね。 |
何時くらいに会場に入られますか?
片瀬 |
とはいえ、グッズを買うのも好きなんですよ。グッズ売り場が空いているのは朝10時くらいなので。Tシャツだけ買いに出かけたりとか(苦笑)。あとは、ゆったり買い食いしています。 |
どの辺で御飯は楽しまれているのですか?
片瀬 |
去年見つけて今年もあるといいなと思うのは、オアシスの横にあったワールドレストランのガレットですね。いつも欠かせないのは、苗場食堂のとろろご飯かな。 |
けっこういろいろまわられるんですか?
片瀬 |
そうですね。もともと食べるので大好きなんですよ。フェスだと、歩くのでいっぱい食べちゃいますね(笑)。フローズンのいちごをカキ氷にしたやつあるじゃないですか? あれなんて一日5回は食べます(笑)。ソフトドリンク並みに食べているかもしれないです。 |
楽しんでいますね〜。それこそ会場で声かけられたりするんじゃないですか?
片瀬 |
そうでもないんですよ。なぜならすごく踊っているので(笑)。声をかける隙間がないみたいですね(苦笑)。 |
<フジロック>の会場はとても広いですが、疲れたときとか、どういうふうに休まれていますか?
片瀬 |
毎年、持っていくイスは一番軽いのを探しています。今年は杖になる軽いやつをゲットしました。あと、フィールド・オブ・ヘブンへ行く間のボードウォークにいい小道があるじゃないですか? あそこでぼ〜っとしたりとか、ところ天国に行って、ところ天食べながら茶屋みたいなイスでぼ〜っとするとか、川でぼ〜っとするとかですかね。 |
自然とともにゆったり楽しむのが<フジロック>の魅力ですよね。この記事を読んで<フジロック>へ行ってみたいなと思った初心者な読者へ向けて、これは絶対持っていくべきなど先輩からのアドバイスはありますか?
片瀬 |
とりあえず帽子とライトと雨具と長靴は絶対ですね。夜はけっこう暗いので足下を照らすライトはあると便利ですよ。わたしは3種類持っていきますけど(笑)。首から下げるのと、手持ちと、あと空間を照らすUFO型のやつですね。 |
さすがすぎますねぇ。ちなみに、プレフューズ73以外で、このアクトはすごかったというアーティストはいますか?
片瀬 |
一昨年のビョークは最高でした。「ビョークに会えたらいいね!」って友だちと話してたら、たまたまレッド・マーキーで踊っていたんですよ(驚)。真横ですよ。 |
えっ、すごい貴重な体験ですね。
片瀬 |
でしょ? 感動しましたね。あとはDJシャドウも素敵でした。!!!(チック・チック・チック)も好きだし、アニマル・コレクティヴも良かったなぁ。でもやっぱりケミカル・ブラザーズですよね。あの楽しさは他では変えがたいものがあります。3年前のケミカルが忘れられないんですよ。ケミカルが出たら、音がこれまでと違う大迫力で。やっぱり<フジロック>に慣れているな〜と。 |
邦楽アーティストだとどのあたりがお好きですか?
片瀬 |
BOOM BOOM SATELLITESが好きです。あと電気グルーヴも好きですね。気になるのはSuchmosかな。 |
それこそ<フジロック>に参加したことでご自身の生活に良い影響などありましたか?
片瀬 |
1年の一番活力になる日だし、<フジロック>に行けるようにがんばって仕事してますからね。「休みすぎだろ!」って言われないように、ちゃんと仕事しようと思っています(苦笑)。というか生活の中心ですよね。 |
女優業に与える影響なんてありますか?
片瀬 |
音楽って人に与える影響が大きいと思うんです。人生変えちゃうことだってあるじゃないですか? たとえばプロフィールを知らなくても胸に残る音楽ってあるんですよね。仕事へも活かされていると思いますね。心を揺さぶってくれる感情表現とかね。苗場という環境は特別ですよね。あんな大自然に囲まれて、音楽を体験できるなんて夢のようですよ。 |
まさに<フジロック>に惚れ込んでいますね。
片瀬 |
ほんとひとつの国みたいですよね。3日間だけどみんなが家族になれるというか。ゴミもひとりひとりが責任を持って、きれいに会場を使おうって想いがあるんですよ。みんなで良いフェスにしようっていう気持ちが強いんです。そこが他のフェス、イベントとは決定的に違う気がします。ただ楽しむというよりも、ひとりひとりがフェスを作っているんだって気持ちの問題ですね。 |
今年20周年の<フジロック>は、中学生以下が無料(※保護者同伴に限る)になるなど新しい試みにも注目ですね。
片瀬 |
本物に触れるには、早い方がいいですよね。大事だと思います。年齢や環境が変わることで、音の聴き方や生活が変わってくるから、早くから一流のアーティストに、一流のフェスに触れるというのは良いことだと思います。 |
今って各地でロックフェスが増えているからこそ、意外と<フジロック>ってハードルが高いところもありますよね?
片瀬 |
そうですね。もう20年近く仲が良い人でも、1回も行っていない人もいるし。でも、<フジロック>には無理やり誘えない感じってありますよね。自分のことを自分でやれる人じゃないと<フジロック>には向かないと思うし。あんまり神経質な人はきついと思うから。軽々しく行けるものではないのかもしれないけど、<フジロック>に行ってないとフェスに行ったと語っちゃ行けないと思いますね(笑)。行ったら絶対に楽しいので、やっぱり本物に触れてほしいですね。 |
では最後の質問です。20回目の<フジロック>に期待することは?
片瀬 |
毎年期待していますし、期待以上のものを得て帰っています。特に今年は20周年で、レジェンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズやベックが出るというワクワク感もあるし。みんなで20周年を気持ちよく迎えられるように、楽しみつつあたたかいお祝いの気持ちになれればいいなと思います。 |
Text by fukuryu(音楽コンシェルジュ)
Photo by 横山マサト
2016.07.22(金)、23(土)、24(日)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場