毎回さまざまなゲストに登場してもらい、<フジロック・フェスティバル(以下、フジロック)>の魅力・思い出・体験談について語ってもらう「TALKING ABOUT FUJI ROCK」。今回は<フジロック>のモデルになった<グラストンベリー・フェスティバル>や<コーチェラ>などの海外の大型フェスを湧かせ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)やグリーン・デイ(Green Day)といったビッグアクトとも共演を重ねてきた日本屈指のライブバンド、おとぼけビ~バ~が登場。

昨年キャリア最大規模のジャパンツアーも成功させ、さらに存在感の大きくなるおとぼけビ~バ~は3度目の出演となる<フジロック>にどのような姿勢で望むのだろうか。

Interview:おとぼけビ~バ~

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強い想いで出たい<フジロック>

──まず今回の出演が決まったときの心境を教えてください。

よよよしえ:出たい出たいとは思っていてもなかなか<フジロック>って出れるものではないですし、なんとなく私たちは出れないものだと思っていたので、驚きと喜びが半々でしたね。

あっこりんりん:日本のフェスに呼んでいただいても深夜帯の出演が多かったんです。今回は本当に出れると思ってなかった。

──おとぼけビ~バ~は<フジロック>のモデルになった<グラストンベリー・フェスティバル>や<コーチェラ>など、海外の大型フェスに出演している印象があります。

あっこりんりん:正直、日本のフェスは諦めてました(笑)。だからより嬉しいです。

──おとぼけビ~バ~は<フジロック>だとROOKIE A GO GOに前体制で出演(2017年)、前夜祭と苗場食堂でも出演(2022年)しています。おとぼけビ~バ~にとって<フジロック>はどのような存在ですか?

よよよしえ:出演したいっていう強い想いはほとんどのフェスに対して持ったことがないんですけど、<フジロック>は「出たい!」と思うフェスです。海外のなかなか観れないアクトが、一気に出演しているようなイメージで。「わー!こんな人も出てる!」って毎年ラインナップをドキドキしながら見ています。

あっこりんりん:あと音楽がめちゃくちゃ好きな人じゃなくても知っているフェスですよね。<フジロック>に出たらそういう人たちからも「すごいね!」って言われる(笑)。

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──<フジロック>にはお客さんとしても遊びに行っていましたか?

よよよしえ:かほちゃんは結構行ってるよね?

かほキッス:私は友達と何回か行っていて。車で行って、キャンプもしたことがあります。過酷な場面もあるから荷物のチェックリストが必要なフェスですよね(笑)。でもそれも楽しい。地鮎の塩焼きだったり、ラムチョップだったり、<フジロック>の名物グルメも美味しいし、イルミネーションもすごく綺麗で。ステージごとのコンセプトが決まっていたり、目で見ても楽しいし、アーティストのパフォーマンス以外の要素もすごく充実していますよね。

──出演者としてもお客さんとしてもこれまで<フジロック>を楽しんできたと思うのですが、印象に残っているアクトはありますか?

よよよしえ:初めて出演したときに観て、今でも好きなバンドになったのがLCDサウンドシステム(LCD Soundsystem)です。2年前に観たヴァンパイア・ウィークエンド(Vampire Weekend)も感動しましたね。出演日は違うけど、今年もヴァンパイア・ウィークエンドが出るのを知ってテンションが上がりました。そういえばバラバラで行動していたのに最終的にみんなデス・グリップス(Death Grips)で集合していて。あれはちょっと良い思い出ですね。

あっこりんりん:ね。同じ年のエイフェックス・ツイン(Aphex Twin)はVJで客席のファンの顔を映すようなことをしていて、すごかったのを覚えてますね。

よよよしえ:めちゃくちゃ面白かった。

あっこりんりん:でも雨がザーザー降っていて、次の日が出番やったから「風邪引くし帰らな!」って(笑)。観たかったけど観れなかったアーティストを言ってしまうと、平沢進です(※2019年、2021年に出演)。

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良いライブは自分がいかにやりきったか

──あの伝説のライブですね。こうして<フジロック>の思い出を伺うと今年のステージもすごいものが観れるのではないかと思うのですが、おとぼけビ~バ~の皆さんにとって良いライヴの基準のようなものはありますか?

あっこりんりん:たぶんメンバーごとにそれぞれ違うよね。

よよよしえ:私は終わった後に「全力出せたな」と思えることで。だから終わらないとわからないんですよね。いつも全力のつもりなんですけど、終わった後にちょっと余力あるなってときがたまにあると「何が良くなかったんだろう?」って心配になってしまう。ウワーってライブして、ステージを降りてちょっと吐きそうになるくらいのことができたときはどんなにぐちゃぐちゃであれ「良かったかも」と思える。<フジロック>は時間帯によっては涼しいことも多いと思うから、ちょっと汗をかいてない自分に焦ってしまいそう(笑)。汗だくになります(笑)。

ひろちゃん:よしえちゃんと同じで、やっている側としてはお客さんのノリどうこうより、自分がいかにやりきっているかというのが基準の一つで。それだけがすべてではないかなって思います。それと「今日はカッチリ噛み合ったな」と感じる日が演奏していてあったりする。そういうときはやりきったなと思います。これでお客さんがノレないんだったら別の問題だなって思うくらい出来上がっている日も自分の中にはあります。

もちろん変に浮き足立っている日も正直あるし、緊張しちゃう日もごく稀にあって、満足できるライブではないなと思う日もあるけど、しっかりバンドが噛み合って、自分が楽しめている日は「良いライブしたな」って思います。

あっこりんりん:ほぼ2人といっしょです(笑)。どれだけ集中してライブに没頭できているか、やり切れるか。だから「今日良いライブやったな」と思える日って自分の中では少なくて。本当に数えられるくらい。でもそれは手を抜いているとかでは全くないんです。だからこれだけやっているんやと思います。ライブって楽しくて、「今日全然あかんかったな」っていう日にめちゃくちゃ褒められたり、良いと思っていてもあんまり響いていなかったり、毎回全然違う。それが面白いなって。人間っぽいですよね。

かほキッス:最近大きい会場でやらせてもらうことが多くなってきて。もちろん普段やっている小さなライブハウスだとお客さんとの距離が近いから息遣いもわかる分コミュニケーションが取りやすいんですけど、4階席とかになってくるとこっちを観ているかどうかもわからなくなる。でもそれでも、こっち観てろよって気持ちをこう、クゥ!と出す。それが最近、難しいけど気持ちいいんです。遠いけど、観てるよな!って気持ちを送るというか。広い会場でやる楽しさのようなものを見つけ始めていますね。

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──そういった価値観には海外のグリーン・デイなどとの共演経験も活きているのではないかと想像します。そういったいわばレジェンド的なビッグアクトの影響はありますか?

かほキッス:レッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)が一番かな。

よよよしえ:初めてアリーナレベルでやったのがレッチリのサポートで。そのときに機材どうこうといった細かいことも含め、新しいことを吸収できたライブでしたね。本当にレッチリのクルーの皆さんのプロ意識が高いことにすごく感動して。例えばサポートアクトの私たちに対して「困ったことがあったら俺たちに言え!俺らプロだぜ!」みたいな。そういう姿勢を初めて目の当たりにして、すごく感銘を受けましたね。スタッフの方も一丸となっていて「ここに来た奴らはみんな仲間やで!」というムードがあって。あれは異次元レベルだと思うんですけど、憧れましたし、勉強になりました。

あっこりんりん:彼らも紆余曲折があって、今があるっていう。そのレジェンドのライブを間近で観れたことで歴史のようなものを感じて。純粋にグッときましたね。

──そういった貴重な経験を積み重ねた上で、今回の<フジロック>ではどのようなライブを披露する予定ですか?

よよよしえ:でもいつも通りね。

かほキッス:とはいえね(笑)。

あっこりんりん:たぶん次のライブが<フジロック>という状況になったら考えるんじゃないかな。毎回、次のライブのことだけ考えてるんで。

──<フジロック>では初めておとぼけビ~バ~のライブを観るお客さんも多いと思います。アウェイやホームなどお客さんの層の影響はありますか?

あっこりんりん:アウェイというか、ホームがない。ジャパンツアーも別にホームと思っていなくて。「やってやる!」と思っているから。あ、でもありがとうとは思っていますよ、もちろん(笑)。けど、ホームとは思っていないというか、どこでもやることはいっしょなんです。

──ちなみに会場の大きさや別のアクトのステージを意識することはありますか?

よよよしえ:意識することはしますけど、曲に影響することは特にないと思います。

あっこりんりん:それも終わってみないとわからない(笑)。

よよよしえ:私たちは前のバンドのステージを全部ちゃんと観てからライブするんで、何かしら影響は受けていると思います、どのライブも。

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──では今回の<フジロック>で観ようと思っているアクトはありますか?

かほキッス:山下達郎さん!

ひろちゃん:MIYAVIさんのライブも久しぶりに観たいですね。

よよよしえ:慎ちゃん(坂本慎太郎)も観たいな。

ひろちゃん:私ら1日目だからね、坂本さんも1日目で。

かほキッス:KIRINJIも観たいし……。

よよよしえ:ヒョゴアンドサンセットローラーコースター(HYUKOH & SUNSET ROLLERCOASTER)も観たいね。

かほキッス:Vaundyさんも! Suchmosも!

ひろちゃん:これはもうメンバーごとに全く違うかも(笑)。

よよよしえ:3日目まで残れたらザ・ハイヴス(The Hives)が1番観たいですね。大好きで。あと出身地がいっしょなのがEGO-WRAPPIN’のよっちゃん(中納良恵)。

ひろちゃん:踊ってばかりの国はタイミングが合えば絶対観る。

よよよしえ:前回の<フジロック>でも観たよね。幾何学模様と踊ってばかりの国を同じステージで観て、超感動しちゃって。他にもフレッド・アゲイン(Fred again..)はめちゃくちゃイギリスでブワーッとキテいる印象で、観てみたいですね。ジェイムス・ブレイク(James Blake)が出るのもヤバいですよね。日本でもライブしているイメージはあるけど、久々な気がします。

かほキッス:離婚伝説も気になりますね。音源ではチェックしているので。

よよよしえ:君島大空くんも超気になります。すごくカッコいいギターを弾きますよね。

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──たしかにバラバラですね(笑)。<フジロック>は音楽の出会いの場としても知られていますが、皆さんはどうやって新しい音楽に触れることが多いですか?

よよよしえ:去年はアメリカツアーを回っていたので、そのときに今年グラミーも受賞したチャペル・ローン(Chappell Roan)やサブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)のような若いアーティストを知ったりしました。チャペルはそれこそ去年のロラパルーザ(2025年の<ロラパルーザ>にはおとぼけビ~バ~の出演も決定している)のラインナップでも見ましたね。あとはタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, The Creator)が超大好きなんですけど、それはコーチェラのときに初めてあっこちゃんといっしょに観て、「ヤバすぎる!」ってどハマりして。今年<ロラパルーザ>でもいっしょなんですけど!

あっこりんりん:私は洋楽を全く知らなくて。メタリカ(METALLICA)に褒められたと知ったら「じゃあメタリカ聴いてみます」ということが多くて。めっちゃ自慢やと思われるんですけど(笑)。レッチリに褒められた、「じゃあレッチリ聴いてみよ」みたいな感じで、最近だとジャック・ホワイト(Jack White)は去年のアメリカツアーで観にきてくれて、「すごい人なんや」とツアーが終わって家に帰ってホワイト・ストライプス(The White Stripes)を聴いてみたら「え? これ聴いてなかったん私? ヤバすぎる」みたいな(笑)。そこからめっちゃハマって、ザ・ラカンターズ(The Raconteurs)も聴いたり。だから私はそういったレジェンドの音楽を逆に今やっと聴いていますね。

ひろちゃん:私も基本的に洋楽はほぼ聴かなくて、チャートをチェックしたり、ディグったりはほぼしないんです。自分がもともと好きだったインディーズバンドを観に行ってそこで共演しているバンドを知って広がっていくことが多くて。ライブハウスにバンバン出ているような若い子に関してはけっこう観ているかなと思います。自分はフェスではあまり出歩いたりせず、自分が出るステージのアーティストを観ていることが多いですが、友達に「これカッコいいから観ておいで」って言われたら観に行く感じですね。

自分たちがライブバンドなのもあると思うんですけど、音源とライブが全然違ったりするから、なるべく、音源やYouTube、SNSで観ていたとしても生で観るようにしてますね。

──オーセンティックな出会い方な気もしますが、サブスクやSNSだけだともったいない気もしますよね。

よよよしえ:ライブは楽しいですからね。

かほキッス:私は逆で。発端は絶対にサブスクなんですよね。アルゴリズムで「かほキッスさんこれ好きでしょ?」っていうのにまんまと引っかかってそれを聴くんですけど、それを聴いていて、たまたまフェスでレミ・ウルフ(Remi Wolf)といっしょになって嬉しかったり、ガール・イン・レッド(girl in red)やジンジャー・ルート(Ginger Root)と私たちの名前が並んでいるのを見ると感動しますね。今一番観たいのはスピル・タブ(spill tab)さんという海外の女性アーティストです。あと私もレジェンドと言われる方は小さいときになんとなく聴いていたことはあるんですけど、あらためて聴くと良い意味で「いかれてんなー」と思う瞬間が絶対あるんで、楽しいです。

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ニューアルバムはまだですか

──音楽との出会い方もそれぞれ違っているんですね。少し話題を変えて、現在のバンドの状況についても伺えたらと思います。前作『SUPER CHAMPON』が2022年のリリースだったので、そろそろ新作が聴けたりするのでしょうか?

よよよしえ:(笑)。新曲のタイトルなんだっけ?

あっこりんりん:「ニューアルバムはまだですか」(笑)。それを聞かれるのがダルいなって曲です(笑)。

──(笑)。失礼しました。

あっこりんりん:いえいえ。新曲はライブの合間に頑張って作っています。今年は特に海外ツアーがないので、集中できるかと思うんですけど、私たちの曲は1、2分しかないので、アルバムのために曲数が死ぬほど必要なんです。だから「ちょっと待ってください」っていう曲を今作っています。めっちゃコメントが来るんです。フェス出演の発表をする度に「ニューアルバムいつなんだ」って。

──リスナーの心理的には期待してしまいますからね。

あっこりんりん:そうですよね、わかります。でも私たちは曲を作るのが大変で、全部私の口で作っていて、アナログで古典的な作り方なので、申し訳ないです。

よよよしえ:でもそのおかげで1曲増えたからね(笑)。

──ということは、そういったリスナーの意見があった方がいいですか?

あっこりんりん:私は全くいらないです(笑)。私はこのメンバーで作るのが好きで、曲を作るときもみんなで「これおもろいな」とか言いながら作っているのが一番楽しいんです。もちろん反応が良かったら嬉しいんですけど、気にしてないですね。

──それはキャリアの中での固まった考えなんですか?

あっこりんりん:最初からですね。というか、もともとが受け入れられない前提で始めていて。小さいライブハウスでやっているときから、今日来ている5、6人の中の1人でも好いてくれたらいいなという気持ちでやってきて、今もそう。お客さんが増えてきても変わりません。

──お客さんがグッと増えたタイミングでも揺るがなかったんですね。

あっこりんりん:揺るがないというか、びっくりはしました。

よよよしえ:今までそういう状況でやっていて、急にイギリスやアメリカに行ったらパンクスのお客さんがバーって集まって熱狂しているのを見ると気持ちがアガったりはありますけど。

かほキッス:日本に帰ってきて「シーン」みたいなライブもありますもんね(笑)。

よよよしえ:だからと言って「やってられっか!」とはなっていないです(笑)。

あっこりんりん:好きでも嫌いでもどっちでもいいし、好いてくれたら嬉しい、嫌やったら「ああ、そうか」と思うだけだから。海外で大合唱してくれたときはちょっとびっくりして涙が出たことは1回あります。下積みというか、お客さんが少ない時期が長かったから。

──変わらないってすごいことだと思います。

あっこりんりん:どう変わると思います? 逆にどう変わるかがわからないです。

──よく聞くのは「周りの大人が〜」という話ですかね。周囲の環境の変化が作用することが多い気がします。

あっこりんりん:だから周りに大人を置いていないのかもしれないです。

ひろちゃん:事務所に入っていないのは要因として大きいと思いますね。

あっこりんりん:やっぱり制約が出てきたり、誰かの意見を聞かないといけない瞬間が増えるのは嫌。

ひろちゃん:リリースタイミングを決められるのも嫌やし、こういう曲作れとかも嫌。

あっこりんりん:そもそもそういう連中が近づいてきてない(笑)。でも契約するとなったら制約がどうしても出てくるから、それが嫌で。

ひろちゃん:いわゆる業界人のような人は本当に近くにいない気がします。

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──寄せ付けていないということですね。では最後に今回の<フジロック>をどのように楽しむつもりか教えてください。

かほキッス:それはもう天候次第(笑)。

あっこりんりん:私は雨、泥、虫NGなんで(笑)。だから私は<フジロック>は自分が出るとき以外行かないです。でも過酷な状況でも音楽を聴いている人を見ると、こんなに音楽が好きな人がいっぱいいるんだって感動しますよね。雨に打たれながら、ここまでして観たいと思っている人がいるってめっちゃいいなって。私らのライブをそうやって観てくれる人がいたら、本当にありがたいですよね。

──晴れることを祈っています。個人的におとぼけビ~バ~は晴天の似合うバンドだとも思うので。

よよよしえ:たしかに(笑)。土砂降りは似合わないですよね。

あっこりんりん:今まで土砂降りでやったことはないか?

よよよしえ:一回だけあって。感電しながらライブしてました(笑)。

かほキッス:ステージずくずくで(笑)。

ひろちゃん:感電はほんまに危ない。私は裸足でやるから、ベースの弦に電気が走って感電しちゃうんです。

よよよしえ:死んじゃう。

かほキッス:でも<フジロック>で雨の中観たBEGINはめちゃくちゃ良かったです(笑)。

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Photo by 寺内暁
text&interview by 高久大輝

INFORMATION

おとぼけビ~バ~ × FUJIROCK ’25 Tシャツ

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カラー:WHITE
サイズ:M/L/XL/XXL
値段:4,000円(税込)

おとぼけビ~バ~と<フジロック ’25>とのコラボTシャツがフジロックの公式グッズとして登場。GAN-BAN/岩盤(渋谷PARCO B1)での店頭販売やGREENonREDでの通信販売に加え、<フジロック ’25>の会場でも購入が可能だ。

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