「1歳から子連れフジロックを積み重ね、4歳のフジロックに挑む!」

フジロックが終わるたび、「しんどかった」や「でも、やっぱり行ってよかった」という気持ちと、夢のような3日間が終わってしまったことへの寂しさ、そして、たった数日前のことがすでに過去の思い出となって蘇る不思議な感覚。そうしたフジロックが残す爪痕のような感情の渦は独身時代から何度も味わってきましたが、そこに“子連れ”というワードが加わり、参加スタイルが大きく変化してから4回目のフジロック参加となる子連れフェスライターのドラミこと、早乙女ゆうこです。

「7月なんて、まだ先だから」と考えて、日々の子育てや家事、仕事に追われて慌ただしい日々を送っていたら「あっという間に6月だった」という今の心境になるのも4回目。来月にはいよいよ待ちに待ったフジロックが開催されます。

フジロックに子連れ参加するための最も重要なことは『準備』。準備さえしっかりすれば、雨が降っても快適に過ごすことができます。まさに、準備の出来具合がその年のフジロックの思い出の善し悪しを左右すると言っても過言ではありません。快適さは子どもの機嫌のよさに直結し、ひいては親の快適さと安心になります。ただし、子どもは自分のための準備などできませんから、すべてはそれを担う親・大人にかかっています。

子どもが快適でいられる状態をキープすることが、
子どもを連れてフジロックに参加する大人が楽しめるかどうかの鍵。

しかし、準備とは面倒なもの。面倒な準備だからこそ、家族のプレイベントにして楽しんでしまえばいいのではないでしょうか。子どもと一緒にフジロックを思いっきり楽しむために、今年もしっかり準備をしましょう!

kodurefujirock-gear-2019-2_01 【こどもフジロック】準備を楽しもう! 2019

1. 準備するもの 〜マインド〜

子連れでフジロックや野外フェスに参加する場合、まずは自分の「マインド」を整えてから、続いて「道具」の準備に取りかかることをお薦めします。また、本番直前になってから準備を一気にしようとすると、1年前には問題なく子どもが着ていたレインスーツがサイズアウトしていたり、普段ならしないような忘れ物もしてしまいがち。実際に物を広げると時間も手間もかかるので、まずは頭の中でのシミュレーションからはじめてみましょう。

ポイントは2つ。
『準備をしっかりする』⇒『心配しすぎないですむ』⇒『楽しめる!』
『その子に合わせた準備をする』

ここ日本でも全国的に多数のフェスが開催されている中で、ファミリーでフェスを楽しむことが徐々に根付き、当たり前になりつつあることはとても素晴らしいこと。ですが、フジロックは他のフェスとは大きく異なり、山奥の大自然とがっちり共生(=自然の猛威と向きあわざるを得ない)モンスター級の音楽フェスなので、お気軽・お手軽に参加すると痛い目に遭ってしまいます。次に挙げた4つのアクションは、実際に筆者が準備のために実行していることです。

■「経験者が身近にいるなら話を聞く」

kodurefujirock-gear-2019-2_02 【こどもフジロック】準備を楽しもう! 2019

【©宇宙大使☆スター】

身近に子連れフジロックの経験者がいれば、話を聞いてみるのが◎。体験談を耳にするとイメージしやすくなります。訊いた話を自分の子どもに置き換えてシミュレーションすると、それまで分かりにくかった準備に必要なものがみえてきます。

■「SNSを活用する」

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【こどもフジロック】保育界の風雲児「柴田 愛子」に訊く、親が楽しんでいることを嫌う子どもなんていない 〜公開 「子どもをフジロックへ連れて行くのは○か×か」と題した前回の『保育界の風雲児「柴田 愛子」に訊く』は、特集コラムの中で最も反響の大きい記事となりました。 フジロックに参加する子どもたちの数は、このプロジェクトが開始した2016年頃より年々増加し、現在ではおよそ数千人に及んでいます。 そこで今回は「親が楽しんでいることを嫌う子どもなんていない」と題して、とても楽しそうな表情で野外フェスを過ごしている子どもたちが何を見て、何を感じとっているのかについて、りんごの木子どもクラブ代表の柴田愛子氏にお訊きしました。 https://frf-en.jp/fujirock-for-family/shibata-2 記事内の写真は📸オフィシャルカメラマン @uchutaishi_star さんによるもの。 昨年のフジロックの光景を 記事とあわせてご覧ください😊 #柴田愛子 #りんごの木 #保育 #育児 #子育て #子育ち #親 #こども #外遊び #野外フェス #fujirock #fujirockfestival #子連れフェス #こどもフジロック

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近くに話を聞ける親フジロッカーがいなければ、各地で開催されているプレイベント『FUJI ROCK DAYS』に出かけてフジロックのスタッフに直接話を聞いたり、SNSを活用し、ハッシュタグ(#こどもフジロック #フジロック #fujirock #子連れフェス #準備)などを検索して経験者にどんどん話しかけてみるのも◎。【こどもフジロック】のSNS(Facebook・Twitter・Instagram)も活用して、投稿やコメントして情報提供を呼びかけてみてください。

■「子どもに聞く」

kodurefujirock-gear-2019-2_03 【こどもフジロック】準備を楽しもう! 2019

【©宇宙大使☆スター】

話ができる月齢のお子さんで参加経験がある場合には、本人に「フジロックへ持って行きたいもの、ある?」と聞いてみるのもいいですね。我が家の4歳もようやくフジロックを認識し、それを想定した会話ができるようになってきたので今年は本人に初めて聞いてみました。彼が厳選して持ってきたのは写真の車と数冊の絵本。荷物にはなりますが、その気持ちを尊重して持って行きます。

kodurefujirock-gear-2019-2_09 【こどもフジロック】準備を楽しもう! 2019

■「諦めも肝心」

子連れで参加するなら、諦めることの大切さを心に留め置くことがとても大切です。昨年は台風の影響でフジロック会場内は強風と豪雨に見舞われたことで、幼い子どもを連れた参加者のほとんどが観たいアーティストを諦める必要に迫られるような状況でした。しかし、そんな悪天候の中でも諦めきれず、無防備な状態で子どもを抱えたまま場内に留まる大人の姿も残念ながら見受けられたのも事実です。
たとえ自分のお目当てのアーティストを観ることが出来なくても、「また次回」と割り切れる大人に成長できるのもまた子連れフジロック参加の醍醐味。予測できないことに遭遇しても、その場その場で必要な情報をかき集めてシュミレーションしながら子どもと自分を守る最良の判断をして、フジロックを最大限に楽しみましょう!