(ここで娘登場)ねえ、フジロックのこと覚えてる?
娘:忘れちゃった〜! あ! アカネと遊んだことは覚えてる。
母:ぐるぐるウインナーは?
娘:食べた!
いいな〜。私はそれ食べられなかったんだよね。
娘:なんでー?
すっごい並んでたからさあ。
娘:(神妙な面持ちで頷く)
母:君、並んでないでしょ。パパが買ってきたんでしょ(笑)。
娘:キャハっ(笑)
母:ゴンちゃん持って帰ってこれなかったね。
娘:でも、おうちに小さいのいっぱいいるよ?
(あれ? 持ち帰れなかったんじゃ…)
母:持って帰れなくて悔しかったから、家で作ったんだよね。「ゴンちゃんを作ろうよ」って。ハヅキが自分で塗りやすそうな石を見つけて持って帰って、色をアクリル絵の具で塗って。目だけ私が書きました。これね、親もすごい楽しいの!
自分で作るとは! すごくいいですね。ゴードンさんがキッズランドで子どもたち向けのワークショップでもやってくれたら楽しいでしょうね。希少価値の高いゴンちゃんも一気に増えますし。
母:それ絶対いい! みんながお気に入りの石を見つけてね。
娘:あとねー、足が腫れちゃったの。
母:あ! そう、そう! 川の水が冷たすぎたみたいで。草履で入って遊んでいて、気づいたら足がぱんぱんに腫れてて焦りました。焦ったと言えば、KEENの試し履き。すごく役立ったんだけど、返却しに行ったらビョークに向かう人の大移動と近くのトイレの行列とで、あの辺りがものすごい混雑になってしまって、思っていたより時間もかかっちゃって冷や汗が出ましたね。
旦那さんはどうでした?
母:楽しかったみたいですね。彼もね、すごく音楽の何かを聴きたいというよりは、子どもが楽しんでいることが楽しいみたいで。旦那に「あそこにハヅキいるから、よろしく!」って言ってステージへ走っていったことが、私は1、2回あったような気がする。
参加する前から、旦那さんもよし行こうという感じでした?
母:いや、彼はそこまでは。私が「みんなも行くし、行こうよ」と言ったら、「行きたいならいいよ」みたいな感じで、あんまり乗り気じゃなかった。でも帰り道で「来年も行きたいね」みたいなことになっていたので、本人も楽しかったんでしょうね。
ということは、今年も参加ですか?
母:行きたいねとは言っていて、友達家族と相談中なの。その家族はね、最初は奥さんが乗り気で旦那さんを誘ってたんだけど、旦那さんもすごく楽しかったらしくて。だから多分その友達家族と一緒に行くんだけど、今日はその相談もしたくて。フジロックは一日参加して、どこか近場でキャンプ場を取るか、中でキャンプをするか。どっちがいいんだろう?
別の場所でキャンプをしながらフジロックに参加するというのもいいアイディアですね。個人的な意見ですが、小さな子どもを連れてのキャンプでツアーバスを利用するならフラットな芝生のエリアがあるピラミッドガーデンや、オートキャンプができるムーンキャラバン・エリアがいいのではないかと。ただし、ムーンキャラバンは開催中車の出し入れができないという点を注意しなければなりませんね。
母:ピラミッドガーデンは「ASA-CHANGとタイコで遊ぼう」をやっているところよね? みんながすごい面白かったって言ってた! どっちがいいのか、早めに考えなくちゃ。
では最後に。子どもを自然の中で遊ばせることはキャンプやその他でもできますが、それでもなぜフジロックへ行こうと?
母:あの空間は他にはない! ここにしかないって場所だから。
(ここで娘再登場)またフジロック行く?
娘:うん。はーちゃん、今度ね、(走り去る)。
母:(笑)。音楽もね、ライブはよく行っていたんですけど、ライブだと本当に音楽だけを楽しむじゃない? でも、フジロックはフェスだから、何かをしているついでに音楽が聴こえてくるくらいだろうと思っていたからかもしれないけど、何かが足りない感はないし、音楽のある空間で遊べるのが本当に嬉しかった。でも私、行けなかった場所がいっぱいあって(笑)。
例えば?
母:奥の方のマッサージとか。あとは「ボードウォーク良かったよね!」って他のママに言われて「なぬ?! 私、そこ、行ってないんですけど!」って思った(笑)。この人(ハヅキ)はパパと遊んでいた時に行ったらしいんですよ。でも私にはまったく記憶が無い。
(笑)。
母:だから「行けなかった」っていう思いが残っているから、今年はそこへ行きたい(笑)。だって、みんながすっごく良かったって言ってたから。ただ、トイレはキレイにしてほしいなあ。3日目だったし、雨降っちゃったからそうだったのかもしれないし、そういうのも含めてフジロックなんだろうけどね。参加してみて今思うのは、どこかに旅行をと考えるよりも、今年もフジロックに行こうって目標にして考えるのは楽しいです。
ハヅキちゃんのフジロックでの“今度”も気になるところですが、今年はボードウォークを楽しめるといいですね。
母:ハヅキが「また行きたい」って言ったことがすごく嬉しかったので、この人のことや予算とか自分たちのことをいろいろ考えたら、一日フジロックを楽しんで、「またあれを見逃した!」と言ってるくらいがいいのかも(笑)。全部回らずに、ある程度残しておいて次の年に見るのもいいですよね。
企画・取材・写真・文=早乙女‘dorami’ゆうこ
写真=齋藤家、宇宙大使☆スター
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