いよいよ今月末の7月25日(金)、26日(土)、27日(日)に開催が迫った<FUJI ROCK FESTIVAL ’25(以下、フジロック)>。<フジロック>と言えば国内外のアーティストのライブはもちろん目玉だが、さまざまなエリアで展開されるブースでの体験がフェスをより豊かに彩ってくれる。そして今年のトピックは、フジロックのオフィシャルサポーターとして初参戦するDEFENDER(ディフェンダー)! 今回は、⽇本最⼤級の⾳楽フェス情報サイト「Festival Life」編集長の津⽥昌太朗さんのコメントも交えつつ、ディフェンダーの注目ポイントとフェスとの関わりについてお届けする。
ラグジュアリー×オフロードを両立するLAND ROVER
まずは、ランドローバーおよびディフェンダーについてご紹介。ランドローバーは1948年にイギリスで誕生した四輪駆動車ブランドで、戦後の資材不足の中、アルミボディとシンプルな構造で生み出した初代「SERIES Ⅰ」は”どこへでも行ける”クルマと称された。
ランドローバーはその後も抜群の走破性を発揮するモデルの数々を発表し、近年はプラグインハイブリッド(PHEV)の導入など電動化も推進。高級SUV市場において、ラグジュアリーとオフロードを両立する稀有な存在として確固たる地位を確立している。
そしてランドローバーの中でも、オフロード車の代名詞として支持されているのがディフェンダー。その起源は1948年の初代「LAND ROVER SERIES Ⅰ」まで遡り、1990年にディフェンダーとして正式モデル名になってからは、“屈強”と“信頼”の象徴に。過酷な自然環境から救助・探検まで、幅広いジャンルに対応するモデルとして愛されている。
DEFENDERがフジロックに!振動で味わうサウンド体験
そんな世界的ブランドのディフェンダーが今年、日本を代表するフェスの<フジロック>にオフィシャルサポーターとして初参戦し、 会場内外の2箇所にブランドの世界観を表現するブースを展開。そのブースの場所は、入場ゲート手前で前夜祭も開催されるYELLOW CLIFFエリアと、会場内で屋根付きのフードコートがあるORANGE CAFÉエリアだ。
YELLOW CLIFFエリアでは、“Music”をコンセプトとした最新ディフェンダーなどの車両展示を実施。目玉は特別仕様車・全国限定200台の「DEFENDER URBAN BEAT EDITION」(参考出品)で、「DEFENDER 110」をベースにMERIDIAN™サラウンドサウンドシステムなど充実のオプションを搭載した日本限定モデルだ。音の粒子をモチーフにしたロゴマークなども相まって、まさに音楽フェスに似合うモデルと言えるだろう。
ORANGE CAFÉにも音楽に関連のある車両として、次世代型の車載用振動音響テクノロジーによる「ボディ&ソウルシート」が最高レベルのサウンドを提供する「DEFENDER OCTA」を展示。こちらで展開予定のオーナー向け特設ラウンジにも期待大だ。
グラストンベリー生みの親の愛称は“ランディマン”?
ここからは、ディフェンダーとフェスとの関わりや親和性について、国内外のフェスを知る「Festival Life」編集長・津⽥昌太朗さんのコメントも交えてご紹介する。
ディフェンダー×音楽フェスの文脈で語る際に例として挙げられるのは、半世紀以上にわたって音楽シーンを牽引する、世界最大規模を誇る英国の野外音楽イベント「Glastonbury Festival(グラストンベリー・フェスティバル)」。
そして毎年20万人以上が集まる同フェスで、ディフェンダーがオフィシャル車両パートナーを務めていることは、もしかしたら知る人ぞ知る話かもしれない。

「グラストンベリーを主催するイーヴィス家は農場でランドローバーの車両を使用していて、1970年のグラストンベリー初開催時の写真には、『LAND ROVER SERIES IIA』が写っています。グラストンベリーは土地のオーナーであるマイケル・イーヴィスさんが立ち上げたフェスで、現在は娘のエミリーさんが中心となって運営していますが、いわゆるコマーシャルなフェスではなく、企業ロゴやブランディングなどもあまりない。ディフェンダーも現地ではそこまで表立った形での露出やPRはありませんが、参加アーティストやVIPゲストの送迎、特設キャンプサイトの運営などを主に行なっています」(津田)
そしてグラストンベリーは、<フジロック>のルーツとなったフェス。事実、<フジロック>主催者の日高正博氏はグラストンベリーを見て「同じようなことが日本でできないか」と考え、<フジロック>を開催したと語っていることからも親和性があるだろう。
「グラストンベリーと<フジロック>は、自然で悪路もある環境でのフェスという意味で似ている部分があります。グラストンベリーをルーツに持つ<フジロック>に、グラストンベリーで車両パートナーを務めるディフェンダーが入るのは、知らない方には突然に見えるかも知れませんが、歴史や関係性から考えると自然な流れでもあるのかなと」(津田)
ディフェンダーは今年の<フジロック>の会場において、巡回およびスタッフや荷物の移動などを目的に、6台の車両を提供する予定。「90」「110」「130」といった、すべてのボディスタイルを稼働することで、<フジロック>を裏からサポートする。
フジロックの表も裏もサポートするDEFENDER
「海外のフェスではクルマのブランドだからこそできる、世界観や演出にこだわったサポートのあり方が広がってきています。そういった新しい試みも面白いと思いますが、大きなフェスでは表立ったブースの展開でリーチを稼ぐだけではなく、巡回や送迎といった裏側のサポートで、フェスの中の人との絆を作っていくことも大切。
ディフェンダーは、復活を果たしたオアシスのライブでオフィシャル車両パートナーとしてのサポートも発表し、話題になりました。日本のフェスだと、今年は日比谷音楽祭の会場内でディフェンダーが展示されていて、車内では主催者の亀田誠治さんセレクトのプレイリストを聴くことができるなど、日本の音楽シーン、フェスシーンとの関わりもより高まっています。その意味で、グラストンベリーを裏で支えているディフェンダーが<フジロック>に入ってくるのも、ただお客さんにディフェンダーを買ってくださいっていうだけのために出るのではなくて、<フジロック>というフェスを支えるという心持ちで臨む心意気を感じます」(津田)
クルマとフェスの関係からも、運命的な縁を感じるディフェンダーの<フジロック>初参戦。ディフェンダーは「Music」をはじめとした4つのブランドテーマを掲げており、音楽シーンとの関わりもその姿勢を体現するものだ。
表も裏も<フジロック>をサポートするディフェンダーにぜひ注目してください!
text by RASCAL(NaNo.works)