まだまだ先だと思っていましたが、気がつけばフジロックまであと2週間とちょっと。日々育児に追われていると後回しにしてしまいがちなお出かけの準備。すでに準備をされた人、またはこれからという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもと一緒にフジロックを楽しむための‘最低限していきたい準備’とお役立ち情報をシェアします。
1)私のようにスロースターターな方には今年の準備に役立てていただければ嬉しいです。
2)しっかり者の人はすでに準備万端だと思いますので、新たな情報を【こどもフジロック】Facebookに投稿してくださいね。
準備するもの 〜心・気持ちのゆとり〜
これまで【こどもフジロック】では、「子どもを連れてフジロックへ行こう!」と呼びかけてきました。しかし、それが気軽なことではないことも同時にお伝えしてきたつもりです。すべてのインタビュー記事においても、ポジティブな言葉だけではなく、体験者としての注意喚起も必ず存在していたことに気付いていただけていると思います。
大自然の中で音楽を楽しむ環境を体験できるということは素晴らしいことです。しかし、野外フェス。フジロックは山の中の楽園ですから、天候によって、時に大人にとっても過酷な状況になることもあります。夏山で起こりうる急な雨、気温の変動、そして虫刺されなどは、苗場の環境に限ったことではありません。子連れの皆さんには、これらがすべて起きてしまった場合に備えて、しっかりと準備をすることをお奨めします。
その準備こそが「この子を守れる」という自信となり、自分の心と気持ちに余裕が生まれ、急な悪天候やアクシデントに遭遇しても冷静に対処できることに繫がると思います。あとは本番当日も子どもを最優先に考え、状況判断を的確にして行動すれば、お子さんとフジロックを楽しむことに集中できるはずです。
おそらく、もっとも難しいことが「観たい気持ちを諦める」ことだと思います。広末涼子さんもインタビューで仰っていましたが、自分の欲を捨てることで子どもと楽しめるというシンプルなことに、皆で挑戦してみませんか。
準備するもの 〜道具〜
<★★★必須!>
普段は4輪(都会用の車輪が小さめの軽いもの)のものを使用していますが、経験者からは「3輪(車輪が大きめのタイヤタイプ)が楽」という声が多くあります。
<★おまけ>
さらに、山道、砂利道に強い、タイヤに空気が入れられるタイプがベストとのこと。
【こどもフジロック】Facebookに寄せられた声にある銘柄は、AIRBUGGY、CURIO、Katoji、mountain buggy。レンタル・サービスを利用する方も多いようです。
<★★★必須!>
子ども一人あたり、長靴、普段履いている運動靴、サンダルの3足を持って行くというのが主な声。
<★おまけ>
さらに、川遊びもするのでウォーターシューズという声がありました。crocsのGeorgieを愛用していたという声がありましたが、確かにああいう素材のものならば、長靴の中まで濡れてしまったとしても拭いてすぐ乾くし、軽いので便利ですね。
幼い子から大人まで、フジロックを存分に楽しむための必需品アイテムはレインスーツ。しかし、幼い子どもの場合、サイズがなかなかない…と思っていたら【こどもフジロック】Facebookに役立ち情報が寄せられました。
<★★★必須!(サイズ80以下)>
アウトドア・メーカーの多くがサイズ90以上の取り扱いとなっているので上下セパレートものを見つけるのは困難。そんな時はレインロンパースがよいという声をいただきました。インターネットで調べたところ、サイズ70〜100を入手できます。
<★おまけ>
さらに、バギー用のレインカバーがあれば子どもも親も快適。最強アイテムのようです。
<★★★必須!(サイズ90以上)>
コロンビアをはじめ、アウトドア・メーカーで大人同様のしっかりしたものを入手できます。価格も大人と同様にそれなりのいいお値段ですが、得られる快適さと品質は価格と比例すると思います。
<★おまけ>
子どもの成長は早いので、もったいない気もしますが、そこは快適にフジロックを楽しむために良い物を、少し大きめのものを購入して、サイズアウトしたら子連れフェス仲間内で子どもの成長に合わせてレンタル、または譲り受けるというのもよいかもしれませんね。
レンタルといえば、アウトドア・ギア・レンタルを利用しているという情報も【こどもフジロック】Facebookに届いていましたので気になる方はそちらをチェックしてください。
小学校高学年から中学生のお子さん連れの場合は、大人と同じものをほぼ使用できると思いますが、小学生以下のお子さん連れの場合には、フジロック参加のための新装備が必要になると思います。
大勢の生き物が生息する森にお邪魔しているのは人間側なのですが、マダニ、ブヨ、ハチなどに刺されてしまうと楽しめませんし、場合によっては命に関わります。また、フジロックの会場は山の中。救護所はありますが病院へ行くのにも時間を要します。
<★★★必須!(予防)>
一番の予防は「肌の露出を極力控える」こと。特に足下は、レギンスなどを利用してなるべく素足は出さないようにするのは必須! 服で防護した上で、虫除けスプレーやジェル、シールなども身につけると効果的だと思われます。
<★おまけ(予防)>
さらに、バギーの虫除けネットもあると便利です。
<★おまけ(虫刺され後)>
もしもの時を想定して、ポイズンリムーバーを所持している方が多いようです。薬局、通販などで購入できますし、大人のためにもオススメです。近所の公園へ遊びに行くときにも、自分の子ども以外の子どもたちの万が一に備えて持って行くという人もいるようです。
また、マダニに刺されたキッズランド・スタッフが湯沢の薬局で教えてもらったのが、ムヒアルファEXを患部に塗って冷えピタで冷やすという手法。痛まず、腫れもしなかったとのことです。
しかし、これらはあくまでも応急処置です。虫刺されなどに遭ってしまったら痛みや腫れが酷くなる前に場内ならば救護テントを頼るか、病院へ行きましょう。
準備したもの 〜1歳8ヶ月の男児の母編〜
ここからは、私の実体験をご紹介しましょう。
自分の装備・軽量化は、長年の参加経験でほぼ完成の域に至っていますが、今年初めて息子・ドラゴン(1歳8ヶ月)を連れていくにあたり、以下のものを息子用に購入しました。これらのアイテムを揃えるために、買い物場所として選んだのは、一カ所で事足りるアウトレット・モール、通販、そしてネット・オークションです。
近頃ではマグロの如く、止まることを知らずにどこでも走り回る息子を抱えている身には、一カ所で、しかもリーズナブルに良いものが購入できるアウトレットはベストプレイスで、そこで買えなかったものは通販に頼りました。
◆3輪バギー/Airbuggy mimi:総額約20,000円
普段は4輪のものを使用しているのですが「3輪よ! 3輪!」というママーズからのアドバイスを受け、購入を決意。レンタルも考えましたが4,5年使うならば中古を買ってしまったほうが安くつくかも? と考えてオークションで落札。
◆ポンチョ/AIGLE サイズ100:価格(正規価格の半額の)約8,000円
まずコロンビアへ行ったのですが、90以下は作っていないと丁寧に説明していただき、次に入ったAIGLEで可愛いポンチョを発見。実サイズ80ですが100以下がないので着せてみたところ引きづらなかったので購入。
◆レギンス/西松屋 サイズ80&90:2枚で約1,000円を2セット
こちらもママーズからのアドバイスで、足を虫や怪我、寒さから守れる優れものアイテムとして購入。
◆長靴/Outdoor サイズ14:約800円
Amazonで大幅値引きされていたものを見て即購入。すぐには乾かなそうな素材なのでcrocsを買うか悩み中です。
◆トレッキングシューズ/KEEN サイズ15:(正規価格は約10,000円)3,000円
出張プレーパークに遊びに行った時にKEENとLOGOSが出店していたので、プラプラ見ていたところ、小さなトレッキングシューズを発見。試着してあまりにも可愛かった+お買い得だったのでうっかり買ってしまいました。そもそもベビーカーに乗って行くので、彼は登山をしませんしね…。来年用にします。
それからバギーに付けるライトも物色中で、今回の取材で教えていただいたレインロンパース、ウォーターシューズ、ポイズンリムーバーは買い足し決定です。
すべてのアイテム・レポートは、現地での使い心地も併せて、フジロック開催中【こどもフジロック】Facebookでお届けします。
それぞれのアイテムに関する新たな情報や使ってみての印象などは、【こどもフジロック】Facebookのコメント欄に投稿したり、書かれたコメントを参考にしてみてくださいね!
協力=スタッフのママーズ、KIDS LAND運営スタッフ、Facebookに書き込んでくださった全ての皆さま
文=早乙女‘dorami’ゆうこ
<こどもフジロックFacebook>では、役立ち情報のシェアを呼びかけています。子連れで不安に感じていることなどを、子連れ参加経験のある方には体験談をシェアしていただくことで、子連れ参加がしやすくなるようにするための【こどもフジロック】企画。多くの方の参加をお待ちしております!