総勢100組以上のフジロックファン馴染みのアーティストが登場!

ここからは、「SELECTED JAPANESE PERFORMANCES」、「SELECTED INTERNATIONAL PERFORMANCES」より、各日で注目のアーティストを数組ずつピックアップしていきたい。また、この両枠だけで総勢100組以上が登場し、各日20〜40組のアーティストの名前が挙がっている。1日3時間〜5時間の配信ということを考えると、1曲〜数曲のライブ映像が次々と流れてくることが予想できる。

FRF ’20 LIVE ON YOUTUBE ARTIST LINEUP | Fuji Rock Festival

DAY 1に登場!
まずは、Hi-STANDARD。フジロック公式SNSより、苗場初開催の1999年、グリーン・ステージでのライブ映像であることが明かされている。続いて、2020年に出演が決まっていたPUNPEE(所属レーベル「SUMMIT」として出演予定だった)とTHA BLUE HERB。今年は残念だったが、配信で彼らのライブ映像を観られるのは嬉しい人も多いはず。

他にも、初出場で話題を呼んだ2017年のYUKIや、1999年のリーバイス・ニューステージ(現在のレッド・マーキー)に初出演以降、ほとんどのステージに出演を果たしている、くるりもどのステージが配信されるのかも注目だ。

海外勢では、スカイブルーの衣装が印象的だった2012年のジャック・ホワイト、複数回出場アーティストでは、5度も苗場に登場しているジェット(2003年、2004年、2006年、2009年、2017年)も復活前か復活後のライブか気になるところ!トラヴィスのライブ配信曲は“Why Does It Always Rain on Me?”で雨が降ったあのとき?なんてことも妄想が膨らんでしまう。他にも、2014年と2019年に出演しているザ・ルミニアーズ。2019年出演時は初日フィールド・オブ・ヘブンのヘッドライナーだったが、同時間にグリーン・ステージでケミカル・ブラザーズ、ホワイト・ステージでトム・ヨークというフジロックファン泣かせの時間帯で見逃したという人も多いと思うので、個人的には去年のライブ映像を期待したい。

こんな風に、現地でいなかった人はもちろん、現地にいたとしてもアーティスト被りや天候によって、観られなかったなんてことはよくあるので、そういった意味でも今回の配信は非常にありがたい。

DAY 2に登場!
3日間のうちでもっとも長い5時間の配信が予定されているこの日、配信アーティストも最多!

国内勢では、初出場で話題を集めた2015年のONE OK ROCK、2017年のグリーン・ステージに登場したRADWIMPS。2019年のベストアクトに挙げるフジロックファンも多かった平沢進+会人(EJIN)のレッド・マーキーも必見だろう。この日の後半、「SELECTED JAPANESE PERFORMANCES」では電気グルーヴ、井上陽水、ザ・ルースターズ、ユニコーンといったベテラン勢とDYGL、never young beach、toconomaと、次世代勢のライブを立て続けに流れてくると、自然とフェス感を味わえるはずだ。

海外アーティストでは、2012年にグリーン・ステージに登場したエド・シーラン、今年発売された新譜も好調なハイム、最近の<フジロック>のダンスミュージック枠として話題を集めたマーティン・ギャリックス(2019年)や2017年に続き、2020年の出演も決まっていたメジャー・レイザーらが登場。ヘッドライナー級の大物から、最近の<フジロック>を象徴するようなクルアンビン(2019年)、マック・デマルコ(2018)、Anderson .Paak & The Free Nationals(2018年)といったニューカマーまでが揃っているのも、DAY2の面白いところ。

DAY 3に登場!
前半の国内勢は、2018年に初出演したエレファントカシマシとMISIAが登場。後半ではBRAHMAN、ELLEGARDEN、THE HIGH-LOWS、サカナクション、渋さ知らズオーケストラ、Yellow Magic Orchestraといった大物の配信が予定されている。

海外勢では、FKAツイッグスが登場。初来日となった2015年の<フジロック>では、3日目のホワイト・ステージの大トリに抜擢され圧倒的なライブを披露した。他にも、病を公表してからもステージに立ち続けて復活を果たしたウィルコ・ジョンソン(2013年、2015年)や過去3度出演しているザ・エックス・エックス(2010年、2013年、2017年)、独特な感性による音楽表現と日本好きなキャラクターがフジロックファンに愛されたサンダーキャット(2017年)のステージも見逃せない。

SELECTED JAPANESE PERFORMANCES
<DAY1>
cero
銀杏BOYZ
Hi-STANDARD
MAN WITH A MISSION
PUNPEE
TENDRE
T字路s
Cornelius
平井 大
くるり
Superfly
THA BLUE HERB
YUKI

<DAY2>
clammbon
eastern youth
GOMA & The Jungle Rhythm Section
平沢進+会人(EJIN)
ONE OK ROCK
RADWIMPS
サニーデイ・サービス
電気グルーヴ
DYGL
井上陽水
never young beach
ザ・ルースターズ
椎名林檎
toconoma
ユニコーン

<DAY3>
Cocco
EGO-WRAPPIN’
エレファントカシマシ
MISIA
折坂悠太
toe
BRAHMAN
ELLEGARDEN
THE HIGH-LOWS
jizue
サカナクション
渋さ知らズオーケストラ
Yellow Magic Orchestra

SELECTED INTERNATIONAL PERFORMANCES
<DAY1>
Ásgeir
Dirty Projectors
Jack White
JET
Lewis Capaldi
Parquet Courts
The Lumineers
Travis

<DAY2>
Anderson .Paak & The Free Nationals
Ed Sheeran
Greensky Bluegrass
HAIM
Khruangbin
MAJOR LAZER
MARTIN GARRIX
Primal Scream
Rhye
Superorganism
Them Crooked Vultures
American Football
G. Love & Special Sauce
Kamasi Washington
LCD Soundsystem
Mac DeMarco
Of Monsters and Men
One Day As A Lion
VAUDOU GAME
Wilco

<DAY3>
CHVRCHES
deadmau5
FKA twigs
Gary Clark Jr.
JAMES BLAKE
Thundercat
Vince Staples
Wilko Johnson
The xx

オリジナルライブ、著名人登場、最後には新曲披露も!

サンボマスターのオリジナルライブも配信!
最終日の注目は何と言ってもサンボマスターのオリジナルライブだろう。今回の配信は、過去のアーティストパフォーマンスを中心に編成した特別ライブ番組となっているが、サンボマスターのライブはこの日のために撮り下ろしたオリジナルライブを披露する。2003年ルーキー・ア・ゴーゴー、2004年レッド・マーキー、2005年ホワイト・ステージと、2007年、2017年はグリーン・ステージと着実にステップアップ。フジロックドリームを叶えたバンドと言ってもいいだろう。過去に<フジロック>で演奏した楽曲、そしてボーカル山口隆の<フジロック>への想いが爆発したであろうMCも楽しみにしておきたい。

最後には電気グルーヴの新曲が‥‥!?
そして最後の最後には、本来2020年の<フジロック>のヘッドライナーを飾るはずだった電気グルーヴの新曲、“Set you Free “のMVをここで初披露する。コロナ禍以降、世界中で数多くの配信フェスが行われてきたが、フェスの締め括りをヘッドライナー予定だったアーティストの新曲で締めくくるという流れは国内外問わず初めての試みだろう。来年のグリーン・ステージでこの楽曲が演奏される光景を思い浮かべながら、「SEE YOU NEXT YEAR!」と叫んで3日間を締め括って欲しい。

denki_groove FRF'20 LIVE ON YOUTUBE配信直前!見所&過去ライブ振り返りまとめ | 津田昌太朗

長くなってしまいましたが、ここまで読んでくれた方に朗報!瓦版編集部に聞いたところ、アーティストのライブ映像のほかに、番組の合間には、フジロックの生みの親、日高正博代表(SMASH)氏によるコメントから始まり、水原希子さん、ハライチ澤部佑さん、IMALUさんといったフジロック好き著名人からの、熱いコメントも届いているとのこと。どんな方が登場するのかも期待しつつ、ライブと一緒に楽しんでみてください!

Text by Shotaro Tsuda

津田昌太朗

Festival Life代表/ THE WORLD FESTIVAL GUIDE著者

0716_zima_tsuda-640x427 FRF'20 LIVE ON YOUTUBE配信直前!見所&過去ライブ振り返りまとめ | 津田昌太朗
世界最大級の音楽フェス「グラストンベリー」に参加したことがきっかけで、イギリスに移住し、海外フェスを横断する「Festival Junkie」プロジェクトをスタート。現在は拠点を東京に移し、日本最大級の音楽フェス情報サイト「Festival Life」を運営しながら、世界中のフェスを巡っている。著書『THE WORLD FESTIVAL GUIDE』(いろは出版)。ワタナベエンターテインメント所属。
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FUJI ROCK FESTIVAL ’20 LIVE ON YOUTUBE