世界のフェスを渡り歩いたFestival Junkieがお届けするフジロックコラム第三弾。海外フェス情報を盛り込みながら、世界のフェスカルチャーにおける日本代表<FUJI ROCK FESTIVAL>を語っていく連載企画。[/vc_column_text][vc_column_text disable_pattern=”false” align=”left” margin_bottom=”0″ p_margin_bottom=”20″ width=”1/1″ el_position=”first last” animation=”fade-in”]前回のヘッドライナー予想を完全に外してしまい、ショックのあまり更新が遅くなってしまいましたが、気を取り直して海外フェス情報を交えた<フジロック>ネタを発信していきたいと思います。今回紹介するのはイギリスで開催されている世界最大級のフェス<グラストンベリー・フェスティバル>。<フジロック>のモデルになっていることに加え、今年は<フジロック>と同じくフー・ファイターズがヘッドライナーに確定しており、<フジロック>とは切っても切り離すことができない関係があるのが、この<グラストンベリー・フェスティバル>というわけで、世界最大級のこのフェスの全貌を明らかにしていきたいと思います。
フジロックの兄貴分!45年続く世界最強の音楽フェス
毎年6月下旬に英ロンドンから電車で南西に2時間程度のところに位置するピルトンで開催される<グラストンベリー・フェスティバル>。世界中から最高峰のアーティストが集結するのはもちろん、そこに集まる観客も多種多様。イギリス中からだけでなく、世界中から15万人を超す音楽好きが集まってくる世界最大の音楽の祭典だ。その土地の所有者であり、オーガナイザーでもあるマイケル・イービスが1970年にフリーの音楽イベントを行ったことが始まりで、現在まで45年に渡り開催されている老舗の音楽フェスティバルだが、日本では<フジロック>のルーツになったフェスとして知られている。というのもフジロック主催者の日高正博氏は<グラストンベリー>を見て、「同じようなことが日本でできないか」と考え、当時フェスという文化なんてほとんどゼロという状況の中で、<フジロック>を開催したのだ。
そんな<フジロック>に縁のある<グラストンベリー>だが、実際に参加してみると会場内でごく稀に日本人を見かけることもできる。ヨーロッパ在住の日本人が多かった印象だが、中にはわざわざプライベートで1週間の休みを取って日本から参加している人もいて、実際に話を聞いてみるとフジロッカー率がかなり高い。やはり「<フジロック>とのつながり」が参加のきっかけになっている人が多く、中には<フジロック>Tシャツで参加というような<フジロック>愛に満ちた日本人に出会ったことも。そんな日本人からも愛されている<グラストンベリー>だが、参加した日本人は口を揃えて言うのは「<グラストンベリー>は巨大な<フジロック>!」という台詞。まさに<フジロック>に兄貴分のフェス<グラストンベリー>。フジロッカー受け間違いなしの<グラストンベリー>情報もたまにはチェックして、いつかのグラスト参加に備えてみてはいかがだろうか?
過去最速でチケット完売! 日本人が<グラストンベリー>を体験すべき10の理由 | Qetic>>
BBCでも生中継!イギリスの紅白歌合戦?
日本人、特にフジロッカーにとっても馴染みやすい存在であることは説明した通りだが、もちろんイギリス人にとっても<グラストンベリー>は特別な存在だ。公共放送局であるBBCが生中継を行い、大手の新聞までもが一面に<グラストンベリー>の情報を掲載する。数年前にはロイヤルファミリーが参加したことも話題になり、多くのメディアが取り上げていた。日本に置き換えると、NHKに<フジロック>のライブ映像が生配信され、皇太子が長靴でグリーン・ステージを闊歩しているといったところだろうか。もちろん音楽文化の違いと一蹴してしまうことは簡単だが、<フジロック>がそれくらいの存在になるポテンシャルがないと誰が言いきれるだろう? 少なくても「フジロックを文化遺産に」なんてことを真顔でコラムタイトルにしている筆者はいつの日か<フジロック>がそのような存在に近づくことを本気で夢見ている。<フジロック>に行く人も行かない人も、「日本の夏と言えば<フジロック>!」という気持ちで、参加できた人は苗場で、生憎参加できなかった人は自宅で<フジロック>を楽しむ、そんな日が近い将来やってきてくれることを心待ちにしている。[/vc_column_text][vc_column_text disable_pattern=”false” align=”left” margin_bottom=”0″ p_margin_bottom=”20″ width=”1/1″ el_position=”first last” animation=”fade-in”]<フジロック>を絶賛してばかりいるのも気持ち悪いので、たまには小言を挟ませてもらうが、<グラストンベリー>がいい例であるように海外の多くのメジャーフェスはストリーミングやTV中継を行っている。もちろん権利の問題や「中継なんかしたら観客が減る」というような声を耳にするが、中継があるから現場に行くのを辞めようなんて思うタイプの人はおそらく来年も再来年も来ないだろうし、これまで参加したことない若年層や海外からの参加希望者に向けて是非フジロックには生中継を行ってほしい。(もちろん権利の関係やスポンサーの関係があることは重々承知だが、旧国営放送さんあたりどうですかね? 受信料を気持ちよく払ってくれる人が10万人以上増えることになると思いますが。)というわけで生中継希望! <フジロック>! 日本国内はもちろん、インターネットという文明の利器を利用して、世界中に「日本のフジロック此処にあり!」と声高らかに発信していきませんか?[/vc_column_text][vc_column_text disable_pattern=”false” align=”left” margin_bottom=”0″ p_margin_bottom=”20″ width=”1/1″ el_position=”first last” animation=”fade-in”]小言というか誰に向けてのコラムなのか分からないような大それた妄想を書いてしまいましたが、次回はテーマを変えて、ラインナップが発表される前に数十分で完売してしまうチケット争奪戦を勝ち抜いて、実際に<グラストンベリー>に参加したフジロッカーの声をお届け! <グラストンベリー>に参加するとなぜかフジロック愛が高まるという不思議な魔法にかかったフジロッカーの本音に迫ります! 乞うご期待。
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著者プロフィール:津田昌太朗(nekomeguro)
世界最大の音楽フェス<グラストンベリー>に参加したことがきっかけで、突然広告会社を退職し英国に移住。ロンドンで海外フェスプロジェクト「Festival Junkie」を立ち上げ、世界中の音楽フェスに潜入取材を行っている。現在は東京とロンドンを拠点に音楽マーケター/ライターとして活動中。執筆メディアはVICE、Qetic、EDM MAXXなど多岐にわたる。今年4月にフェス特化型プレイリストサイト「PLAYFEST」をOPEN。
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