■10月8日(月)
ゴオオオオオオオオオ。
6時頃だろうか、気球に起こされた。もちろんドラゴンは飛び起きて、気球に乗りたいと言った。
気球にはさほど並ばずに乗れたが、待っている間はそのエリアに置かれていた見たことのない重機などを観察するのに忙しくしていたドラゴンだった。
気球に乗った後は、富士山が見えないので気球を見ながら朝食。それにしても、どうしてアウトドアで飲む珈琲はこれほどまでに美味しいのか!
照りつける日差しと少し吹いていた風のおかげでグランドシートもすぐに乾いたが、雨がポツポツと降ってきたので急いで片付けを完了させた。最後にリサイクルステーションへゴミを出して終了。
「帰るよー!」とドラゴンに伝えると、「朝霧Jam、バイバーイ!」とふもとっぱらに手を振っていた。帰路は少し渋滞はしていたけれど、三連休のわりにはスムーズに帰宅できたと思う。
■後書き
朝霧Jamの最大の魅力は、日本の伝統音楽である和太鼓からEテレ発のムジカ・ピッコリーノ、そしてYO LA TENGOやJOHN BUTLER TRIO +といった良質で国際色豊かな音楽がぎゅっと詰まったところでしょう。子どもだましではない本物の、子どもも大人も楽しめる音楽に触れられることは子連れでフェスに参加する大きな原動力になります。
その上、会場の規模は大きすぎず小さすぎず、子連れでも苦ではないステージ間の移動距離に加え、地元の食材を使ったおいしいフェスごはんを提供する出店や子どもも参加できる充実したワークショップ、キッズランドなどの素朴さと暖かみを求めるエリアが地元の有志ボランティア・朝霧JAMS’によって運営されているが故に生まれる手作り感とゆったりとした空気感の賜なのでしょう。
キャンプ面を振り返ると、昨年は特別な対策をせずとも “神年”と呼ばれた穏やかな天候によって救われましたが、今年は台風の影響で大雨に降られ、強風にも煽られました。前年で培った少しの経験により、荒天に必要と思えるものを追加準備して臨めたことが幸いでした。また、「オートキャンプ」=「荷物を持たずに移動できる“楽”」を選択したわけですが、やっぱりこれが大正解! 子連れフェスの鉄則である「無理をしない」こと、それにテントが離れた場所にあることで「早めの決断・早めの行動」を徹底することもでき、子どもの笑顔も絶えることなく最後まで楽しむことができました。
それから、今年からふもとっぱらに設置された売店では、薪、ビール、氷などが購入できるようになっていました。これは大変便利ですし、良心的な価格設定だったので来年から利用するつもりです。
美しい季節に、遊び心を忘れていない大人たちと、そんな大人に連れられてくる遊び上手な子どもたちが集うフェス、朝霧Jam。今年のように天候の厳しさは時としてあるでしょうし、それもまた経験のひとつとして捉えてはいますが、それでもやっぱり雨は大変。子育てとキャンプは経験値と想像力を働かすことがポイントだと思うので、ひとまず我が家は水漏れテントを修理し、キャンプ経験値を上げて、息子と一緒に来年の朝霧Jamも思いっきり楽しめるように外あそび道を邁進しようと思います。
文・写真=早乙女‘dorami’ゆうこ
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