心の底から無念!の開催延期となった今年の<フジロック>ですが、その想いを乗せて何十倍も盛り上がるはずの来年に向けて、富士祭電子瓦版では今年もさまざまな記事をフジロックファンに向けて配信中!

今回は、<フジロック>をサポートするJeepとの恒例企画である「ドライブ×音楽×フジロック」をテーマにしたアーティストのインタビューをお届け。登場していただくのは、2016年のROOKIE A GO-GOで<フジロック>初出場を果たし、翌年にはRED MARQUEEの3日目・トップバッターを飾り、そして今年3年ぶりの出場が決まっていたMONO NO AWARE

彼らに<フジロック>へ向かう道中の思い出やドライビング・ミュージック、<フジロック>の思い出や好きな景色などを振り返ってもらいながら、延期となった<フジロック>への想いも聞きました。高性能オーディオ・BeatsAudio™を搭載した『ジープ コンパス リミテッド(Jeep Compass Limited)』とのフォトセッションも要チェック!

Interview:MONO NO AWARE(玉置周啓、加藤成順、竹田綾子、柳澤豊)

「トンネルや山道を走っているとフジロックへのスイッチが入る」

━━今日は<フジロック>をサポートしているJeepの“コンパス”というモデルをご用意しました! あとで実際にシートに座ってみて、試しに搭載されているBeatsAudio™で音楽も聴いてみてください。

柳澤豊(以下、柳澤) おお。(過去の記事を見ながら)元々みなさんJeepに乗っている方たちですか?

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━━長岡亮介さんや曽我部恵一さんはそうですね。あとはクルマ好きの方とかも出演しています。みなさんの中でJeepにまつわるエピソードをお持ちの方はいますか?

玉置周啓(以下、玉置) 僕は母親が実家でJeepに乗っていたので、Jeepで幼少期を過ごしました…………いや違う、他の車種ですね。Jeepに乗っていたのはじいちゃんです。それで海に行ったりしていました。

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━━カッコいい幼少期ですね。今回は“ドライブ×音楽×フジロック”をテーマに過去に参加した<フジロック>の思い出を振り返っていただきます。まず玉置さんはMONO NO AWAREが2017年に<フジロック>に出演した際にQeticで執筆された『フジロック回想記』を読むと、最初は2014年なんですね。

玉置 そうですね、大学生の時です。2014年と2015年は観客として行って、2016年はルーキーに選んでもらって、2017年も出られました。

加藤成順(以下、加藤) 僕は2014年からですが去年は行ってないです。あと最初の学生の頃はみんなと一緒ではなく、バイトで<フジロック>に行ってました。

竹田綾子(以下、竹田) 私も初めて<フジロック>に行ったのは大学の時。高校生の時からずっと行きたかったんですけどクルマもなかったですし、大学に入ったばっかりの頃は忙しくて行けなかったんです。ようやく行けたのが2015年で、その時に周啓とか友人たちと一緒に行きました。

柳澤豊(以下、柳澤) 俺は<フジロック>に出る時が初めてでした。ルーキーのときはうちの実家のクルマで、次の年は会社のクルマだったよね? すごい山道で、途中みんなが「ここ見たことある!」みたいな感じで盛り上がってるのに「そうなんだ〜」ってついていく感じ。トンネルに入った瞬間に周りが白くなってさ、「ヤバイ霧だ!」と思ったら普通に中と外の温度差で白くなっただけ………みたいなことを覚えてる。

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━━柳澤さん以外も、それぞれ初めて行った時は現地までクルマですか?

加藤 レンタカーですね。僕はあのトンネルや山道を走っていると<フジロック>へのスイッチが入る感じがします。普通にドライブをしている時でも似たような道を通ると「あ、ここ<フジロック>っぽい」って思っちゃうぐらい印象深いです。

玉置 自分も<フジロック>が一番楽しいのって、トンネルを抜けてちょっと音が漏れ始めてきたぐらいの時かも。「やってるやってる!」みたいなあの瞬間がやっぱ一番ワクワクする。

加藤 行きが重要かもね。あの車中のどうでもいいことまで覚えてる感じはなかなかない。

竹田 私は免許を持っていないんですが、最初にみんなとクルマで行った時は道中の話が盛り上がりすぎて、月夜野インターで降りそびれてその先まで行っちゃったのを覚えてます。そこからGoogleマップは最短距離を示してくれるんですが、すごく通りづらい道とか墓場の横のすごいうねった道とかを案内されて………。

玉置 さらにデカいクルマだったから両脇が墓の道をギリギリ通りながら戻ったんだよね。あと少し前はBluetoothじゃなくて電波で飛ばすやつ何だっけ………トランスミッター! それこそ5年前とかはレンタカーにBluetoothが付いてなくて、トンネルに入った途端に謎の中国語が流れ始め怪電波が飛んでるんですよね。さっきまでWILCOとか聴いてたのにいきなり中国語のニュースが流れる現象。ああいうのは普段なかなか起こらないし、<フジロック>に行く途中でしか経験したことがないので記憶に残ってます。

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━━クルマで行くメリットとしては道中がプライベート空間になるので、それこそフジロックへの道中で好きな音楽を爆音で聴ける。みなさんは<フジロック>にクルマで行く時にどんな音楽を聴きたいですか?

竹田 私は四つ打ち系。深夜のレッド・マーキーで流れているような。一度だけテントに泊まったことがあるんですが夜中もずっと音が聴こえてきて、もう寝ながら四つ打ちを聴いているみたいな感じだったんです。

玉置 刷り込みがあるので世代によって違うのかもしれないですけど、けっこう俺も「ブンブン!」みたいな音楽が<フジロック>のイメージというか、行く時に聴きがちかもしれないですね。

加藤 僕はヘッドライナー・クラスのけっこうコテコテなアーティストの曲をかけちゃう癖ありますね。めちゃくちゃ見たいかどうかは別として。あとは自然を感じるようなWILCOとかジョック・ジョンソンとかそっちにいっちゃう。「あー外で気持ち良さそー」みたいな。まあでも四つ打ちが聴きたくなるのもわかるけど。

柳澤 あとここ3人(玉置、竹田、柳澤)は大学で同じサークルでフランツ・フェルディナンドが好きだったから、一度はクルマでかかってた気がする。あとはこの中の誰かが<フジロック>でMUSE観たとか言っていて、俺は聴いたことなかったからそれも。

玉置 いわゆる掘る感じではなく、大物アーティストを聴くほうがテンション上がる。邦楽はあまり聴かないですね、<フジロック>の時は海外のフェスに行くような気分で音楽を聴いてるのかもしれないです。

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「深夜のクリスタルパレスでヤバい人たちが踊れる時がまた来てほしい」

━━出演した年も含めて、<フジロック>で特に印象に残っているライブやアーティストは?

柳澤 2016年はカマシ・ワシントン出てたよね?(※最終日、フィールド・オブ・ヘブンのトリで出演)ギリギリまでカマシ・ワシントンを観てたんだけど、「あと1時間後に出演だから!」って電話かかってきて急いで戻ったのを覚えてる。

竹田 初めて行った2015年は、MUSEがめっちゃカッコ良かったことしか覚えてないです。あとは(2016年のポスターの画像を見ながら)シガー・ロスだ。泣いたわ。

玉置 MUSEは確かライブ映像をリアルタイムで編集してモニターに映してたんだよね。最先端だったのかはわからないけどそれがかなり感動的だった。フェス多しといえども、あの規模感でなかなか観れないと思うし。あとは………ボアダムス。観たよね?

柳澤 ウーハーみたいなところに金属のガラクタみたいのがめっちゃ乗ってて、そこにマイクを立ててた。

玉置 あんなデカい映像でガラクタ見るのは初めてだった。音もめっちゃカッコ良かったしね。あとライブ以外で僕らが最初に出た時(2016年)に『ポケモンGO』が流行ってたんですよ。その時にGi Gi Giraffe(ジ・ジ・ジラフ) っていうバンドがTwitterで「自分たちの出演時間に合わせてルーキー・ア・ゴーゴーのステージにミュウツーが出るらしい!」って流して、ポケモンファンを自分たちのステージに集めようとしてたのを思い出した、ハハハ!

━━デマだと思いつつも当時なら集まりそうですね。あと<フジロック>で好きな景色はありますか?

加藤 ああ………俺は深夜のクリスタルパレス。あそこって深夜1時2時ごろになるとベロベロの人しかいないじゃないですか。あのテントに足がおぼつかない感じのベロベロの人たちが入っていく光景が好きすぎて。俺は”墓場“って呼んでるんですけど、深夜のクリスタルパレスは面白すぎてずっといられます。ホントにもう………なんか大変ですよね。

(一同) ハハハハハ!

玉置 あそこは治外法権な感じがあるよね。

加藤 うん、音に向かっていく感じがリアルでいい。

柳澤 俺はホワイト・ステージからフィールド・オブ・ヘブンに繋がる細い道で、あの桟橋みたいなところを通ると川が見えて。あの茂みから急に開ける感じが好きかな。あのへんの往復しかほぼしてないから。

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竹田 私はホワイト・ステージに続く大きい“こんぺいとう”?のようなオブジェがある道。夜は光ってすごいキレイなので好きです。

玉置 そうだな………BABYMETALがライブの時(2016年)に入場規制で入れなかったんですけど、川とホワイト・ステージを隔てる茂みの奥から、もう竜巻のような砂埃が男たちの怒号とともに上がってきたんです。俺はああいう人のパワーが起こした脅威みたいな景色が印象に残ってますね。

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━━最後に今年の<フジロック>の開催延期が決まってから少し経ちましたが、出演が決定した時のエピソードを振り返りつつ、現在の心境を教えていただけますか?

加藤 出演決定に関しては、自分たちのアルバムのツアーが去年の12月に終わって楽屋に戻ってきた時に、SMASH の担当の方が「拝啓 MONO NO AWARE 様、フジロック2020宜しくお願いします!」みたいな内容が書かれた手紙をわざわざ持ってきてくれたんですよ。

玉置 もちろん嬉しかったけど、本番が終わったばっかりでみんな疲れてるからちょっと反応が薄かったよね。まあその時の実感は………。

柳澤 オファーが来た時と発表された時の周りの反応で実感はあったけど、発表の時からコロナで開催できないかもっていう感じだったので、やっぱ複雑な気分だったよね。

玉置 それに俺は出ることへのモチベーションが現地に着いたぐらいからいきなり上がってくるタイプだから、決まった時は「もう少しあとから嬉しさが込み上げてくるのかな」と思っていて。それが結果的に(開催延期で)来ないまま終わってしまった。今年の延期はしょうがないことだし、今はそれどころじゃない社会全体を覆う悲壮感みたいなものがある。ここまでは自分たちも自分たちがやることを整理するので精一杯だったです。でも来年、深夜のクリスタルパレスでヤバい人たちが思う存分踊れる時がまた来てほしいですね。

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text&interview by ラスカル(NaNo.works
photo by Masato Yokoyama

Jeep Compass Limited

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Apple CarPlayおよびAndroid AutoにJeep初対応。必要な装備を厳選しながらも、クルーズコントロールやParkSense®リアパークアシストなど毎日の安全にも配慮したベーシックグレード。

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Jeep Compass Limited 製品情報

RealStyle by Jeep

Official Supporter Jeep

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たとえオンラインでも、Jeepからフジロックへの熱いサポートは変わりません。合言葉は、Keep on Fuji Rocking & Stay Ready for Next Adventure! さあ、明日への希望を胸に、サマーギアを手に入れよう!(引用:フジロック公式サイト「オフィシャルサポーターメッセージ」より)

Jeep公式サイト

MONO NO AWARE

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東京都八丈島出身の玉置周啓、加藤成順は、大学で竹田綾子、柳澤豊に出会った。その結果、ポップの土俵にいながらも、多彩なバックグラウンド匂わすサウンド、言葉遊びに長けた歌詞で、ジャンルや国内外の枠に囚われない自由な音を奏でるのだった。FUJI ROCK FESTIVAL’16 “ROOKIE A GO-GO”から、翌年のメインステージに出演。2017年3月、1stアルバム『人生、山おり谷おり』を全国リリース。2018年8月に2ndアルバム『AHA』発売、数々のフェスに出演するなど次世代バンドとして注目を集める。2019年10月16日、NHKみんなのうたへの書き下ろし曲「かむかもしかもにどもかも!」、『沈没家族 劇場版』主題歌「A・I・A・O・U」を収録した3rd Album『かけがえのないもの』をリリース。幼少期から大人への成長をテーマに描いた作品が各所から高い評価を集めている。

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