02 Rhizomatiks Research真鍋大度がDJ少年だった過去から<フジロック出演>までを語る#fujirock

「<フジロック>は会場に高低差もあるので“スケールの違いによって見え方が変わる”何か違う風景が見えるような映像はやってみたいですね。」

――真鍋さんは今年もDJとしてGAN-BAN SQUAREに出演しますが、今年楽しみにしているアーティストはいますか?

今年は金曜日しかいられないんですけど……本当は、ケンドリック・ラマーも観たかったんですよ。ベタで申し訳ないですがケンドリックの“Alright”はPVも楽曲も超好きです。

――ボブ・ディランはどうですか?

ボブ・ディランも、本当は観たかったですよ。なかなかこういうフェスで観ることはできないと思うので観たかった……! 僕が会場にいる金曜日だと、僕の後にGAN-BAN SQUAREに出演する曾我部恵一さんは観たいですね。実は昔、僕は曾我部さんの曲を編曲したことがあるんですよ(坂本龍一総合監修『にほんのうた』第三集の収録曲“荒城の月”)。僕はホテルニュートーキョーの今ちゃん(今谷忠弘)と高校のときからの友達で、今ちゃんにお願いされてシンセソフトの開発を担当したんです。なので、僕の出番が終わった後に、そのまま曽我部さんのDJを観ようと思っています。(ラインナップを眺めて)こうやって見てみると、やっぱり3日間行きたくなりますね……(笑)。行く人は絶対3日間行った方がいいと思います。せっかく行くんだから、3日間楽しまないともったいない。あとは、ジョン・ホプキンス(Jon Hopkins)も観たいです。この間、<Sónar Istanbul>で一緒になったんですけど、そのステージもすごくよかったですし、あとは……N.E.R.Dも観たい! 僕の出番の直前ですけど(笑)、僕はファレルのプロダクションが好きなんですよ。

――真鍋さん自身のDJセットはどんなものになりそうですか? 

自分が楽しむということがまずは一番ですが、今ちょうど知り合いのアーティストのプロモ盤を集めたりもしているので、当日はそこからも何曲かかけたいですし、みなさんに喜んでもらえるように僕自身もリミックスを作って、何曲かかけようと思っています。去年DJをしてみて思ったんですけど、当日は晴れてくれたら嬉しいですね。

――具体的な話ではなく、「こんなことができたらいいな」ということで大丈夫なのですが、真鍋さんが他に<フジロック>でやってみたいことはありますか?

これは、僕は勝手にやりたいと思っているだけなんですけど、照明とかを広範囲で工夫することがあると面白いな、と思ったりはするんです。<フジロック>は会場に高低差もあって、お客さんが会場の色んなところを通りますし、会場を俯瞰して観られる場所も色々とありますよね。そうやって引いてみたときに、何か違う風景が見えるような会場の演出はやってみたいですね。

――なるほど。そういえば、真鍋さんはPerfumeが<SXSW>に出演したときの映像でも、現場にいる観客と配信で観ている視聴者では違うものが見えるような工夫をされていました。

そうですね。<フジロック>の場合は現場にいるお客さんの中で、いる場所によって違ったものに見えるような照明を作るようなことを、いつかできたらいいな、と。本当に今勝手に言ってるだけなんですけど(笑)。近くで見ても気づかないけれど俯瞰して見られる場所では「何かの像を結んでいる」というか、スケールの違いによって見え方が変わるようなことって面白そうですよね。

――真鍋さんのオリジナル曲やリミックスのみでのライブ・セットなどはどうでしょう?

先日の<Sónar Istanbul>やカールステン・ニコライ(Carsten Nicolai)の前座などでは自分の曲だけというのもやっているんですけど、まだ30分が限界です(笑)。とにかく、03 Rhizomatiks Research真鍋大度がDJ少年だった過去から<フジロック出演>までを語る#fujirock

text&interview by Jin Sugiyama
photo by 大石隼土

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真鍋大度からのお知らせ

2018年9月、東京でRhizomatiks Research x ELEVENPLAYの公演「discretefigures」、同公演コラボレーターのアーティスト、カイル・マクドナルドのトークイベントが行われる予定。イベントの詳細は7月中旬に公開される。

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