沢尻エリカが語る、世界に誇れるフジロックの魅力

各回のキーパーソンたちが思いのままに<フジロック>を語り尽くす「TALKING ABOUT FUJIROCK」。これまでに豪華絢爛な面々が<フジロック>愛を語ってくれましたが、今回はきっと読者の皆さんたちも「え!」と驚くであろう、ある大物女優が登場します。

……その人物は沢尻エリカさん! <日本アカデミー賞>優秀主演女優賞を受賞した『ヘルタースケルター』(12年)、数々の新人部門の映画賞を受賞した『パッチギ!』(05年)などでの熱演をはじめ、最近では現在放送中のフジテレビ月9ドラマ『ようこそ、わが家へ』のヒロイン、昨年は前作終了からわずか4か月で続編が決定した『ファーストクラス』の主演など、年々と表現力に磨きをかけてきた女優だ。一見華やかな沢尻さん。その煌びやかなパブリックイメージとリンクしないかもしれないが、実はフジロッカーとして苗場を訪れているのです。取材当日、沢尻さんは現地(フィールド・オブ・ヘブン)で購入したというパーカーで現場に登場。彼女にとって<フジロック>はどんな場所なのだろうか。さっそくインタビューをはじめよう。

Interview:沢尻エリカ

自然と音楽が融合している一体感は体験しないとわからない

正直なところ、沢尻さんが<フジロック>に行っていたのは意外でした!

沢尻 「アウトドアが好き」って話すと、みんなから「意外だね」って驚かれる反応は昔からあります(笑)。私にとってフェスは夏の目玉的なイベントなんですよ。海外のフェスには以前から行っていますけど<フジロック>にはなかなか行くタイミングがなくて、去年が2回目の参加でした。ビョークを見ることが出来た一昨年が初参加だったのですが、仲間と一緒で本当に楽しかったんです。

アウトドア好きという一面も意外に思う読者が多いかもしれません。

沢尻 苗場にはよく行きますからね。それこそ多いときはひと夏に3回も。<フジロック>を挟んで7月と9月にも野外イベントがあったりするので。

海外はどんなフェスに行っているんですか?

沢尻 <バーニングマン>とか、バルセロナに住んでいたときには<ソナー(サウンド)>に行っていました。最近は小規模のソナーがバルセロナ以外の都市で開催されていて、今年の2月にアイスランドの<ソナー>に遊びに行ったんです。3500人くらいの小さい規模でしたけど、音楽ホールという環境だったから音響が相当良かったですね。

さっそくですが、これまでの<フジロック>を振り返ってもらえますか?

沢尻 最初に行った2013年は本当に感動しました。今までどうして行かなかったのか不思議なくらいで、もっと早くから来ていればよかったなって。2013年は一泊、2014年は二泊三日でしたね。去年は行動範囲を広げていこうとかなり歩きました。でもまだドラゴンドラに乗れていなくて、今年こそあそこまで制覇したいなと思っていて。とにかく<フジロック>は会場が広いじゃないですか。これは去年のことですけど、オレンジ・コートで友達と朝方まで踊りきって疲れていたんです。帰りに途中の川で休憩していて、気付いたら周りに誰もいなくなっていたんです(笑)。スタッフさんに「もう入場ゲートが閉まるので川から出てくださーい!」って注意されちゃいました(苦笑)。

だはは、夜明けの雰囲気もすごくいい感じだから気持ちはわかります(笑)。

沢尻 そうなんですよね。朝方は霧がかってマイナスイオンが出ていたから、汗どろだけどすごく気持ち良くて。そういうところからも<フジロック>はナチュラルに楽しめるフェスだと思います。お客さんだけじゃなく、スタッフやフードコートや物販の人たちも気楽でカジュアルな人たちが多いので、こっちも気を使わないでいいというか。

沢尻さんに気付いて、かなり人が集まってきたんじゃないですか。

沢尻 それが全然。変装自体しないですし、キャップを被っているくらいですよ。格好でいえば、<フジロック>は足元が重要なフェスだから長靴がベストですね。足元がぬかるんでいてもしっかり踊れるし。<フジロック>にはハードな一面があるというのを以前から聞いていましたけど、私もリアルに体験しました。あとは寒くなってもいいようにNASAが開発したサバイバルシートを持って行っていますね。普通にショップでも購入できて値段も安いし、オススメですよ。短パン、サンダルで来てしまった友達に貸してあげました(笑)。

かなり準備がいいんですね。

沢尻 基本、会場ではリュックサックと椅子を持って歩き回っていますね。山の夜は冷えるから着替えもリュックに詰めて。

海外のフェスと比べて、<フジロック>にはどんな特徴がありますか?

沢尻 一番は、とにかくクリーンなフェスっていうことですね。<フジロック>ほど綺麗なフェスはありませんよ。海外のフェスはゴミがたくさん落ちていたりします。<フジロック>は10万人規模なのに環境が保たれていて、世界に誇れるフェスだと思います。まさに自然を感じながら音楽を楽しめるというか、あの自然と音楽が融合している一体感は体験しないとわからないですよね。あとはご飯のクオリティが本当にすごいです。去年は相当食べましたよ。窯焼きのピザは30分くらい並びましたけど、食べたらその理由がわかりました。踊ってお腹空いてご飯を食べる。それをひたすら繰り返していますね(笑)。

今日も一日中、ドラマ『ようこそ、わが家へ』の収録ですけど、<フジロック>に行くことは多忙な仕事や都会での生活のいいリフレッシュになっていますか?

沢尻 完全にデトックスですよね。いい空気といいエネルギーを吸収できるおかげで、また苗場までの一年を頑張ろうという気持ちになります。

先ほどから会場ではかなり踊っていると話されていますが、沢尻さんはダンスミュージックが好きなんでしょうか?

沢尻 最初はハウスから入って、四つ打ち、チル、テクノ、サイケ、ダブステップと広がっていきましたね。音楽は全般的に好きですけど、何か一つのジャンルに特化して詳しいわけではないんですよ。幅広く聴く私にとっては、<フジロック>はどこでも新しい音楽との出会いがあるから楽しいですね。それこそ去年ははじめて観たオーブがめちゃくちゃかっこよかったからCDをいろいろと買いましたし、一昨年のビョークのライブは10人ぐらいの友達で集まって観て楽しみました。グリーン・ステージの後ろの方の小高い丘から見ていたんですが、あんなに大勢の人たちが波のように押し寄せている風景を俯瞰で見たのもはじめてで、どこまでも人が続いているあの絵面は宇宙みたいですごかったですね。
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