フジロックフェスティバルは、1年に3日間だけ出現するおもちゃ箱を広げたような音楽と自然に包まれた夢の大空間。そんな唯一無二のモンスター級野外フェスでの外遊びとは、子どもの自由のためだけではなく、もしかすると世間や日常生活でまとわされた鎧を親が自然と脱ぎ捨てられ、本来の自分を呼び覚ましてもらえるいい機会なのかもしれません。
育児に、仕事に、生きることに頑張っている私たち。年に1度くらい羽目を外して羽を伸ばして、子どもも、大人も、自分が好きな場所で、もっと自由に外遊びをしませんか?

こどもフジロック・グッズのススメ

フジロックは、ファッション面でも多くのプロダクトを開催する毎に発信しています。今年はフジロックスタイルでのファッションと音楽のクロスオーバーを目指す『フジロック・コレクション(通称フジコレ)』が再始動し、先日、その第1弾フジコレ18デザイナーに、宮下貴裕氏の起用が発表されるなど例年以上にファッション面でも盛り上がっていますよね。

【こどもフジロック】では、フジロックへ行くときも、外遊びをするときにも使えて、子どもも大人も快適に楽しく過ごすための機能性とファッション製の両面が高いプロダクトを発信していこうと考えました。そこで今年は初の試みとして、<オフィシャルショップ岩盤>とタッグを組み、親子向け製品を開発しました。

山のように積み上がったアイディアの中から第1弾としてお届けしようと考えたのが、フジロックの子連れ参加準備に欠かせない『子どものレインウエア』です。何よりも最優先で雨対策グッズを商品化したのには訳があります。

開催期間中に大雨が降った2017年のフジロックでは、数年ぶりの悪天候にもかかわらず、オーディエンスの大部分は雨が降り出したのと同時に手慣れた手つきで雨具を装着し始めました。しかしその夜、非常に残念な子連れの参加者と遭遇したのです。

夜8時頃を過ぎた頃、レインウエア代わりにゴミ袋を着させられた小学校低学年くらいの男の子を目にしました。全身はずぶ濡れで下を向き、その疲れ切った様子からは彼がフジロックを楽しんでいないことは明白でした。

一方で、彼の隣にいる父親と思しき大人は簡易とはいえレインコートを着て、酒を手に、大人たちととても楽しそうに赤ら顔で笑っていて、そのグループの大人たちは誰もその男の子を気にしていない様子でした。いつもは良いパパでも、うっかり酔い過ぎてしまって子どもの変化に気づけなかったのかもしれません。

フジロックには自己責任で自由に楽しむという考えがベースにあります。
しかしながら、子どもは自分で身を守ることができません。

子育て論や方法、考え方は人それぞれ異なりますが、大人の勝手で子どもをフジロックに連れて来る以上は、子どもを守るための準備を大人がしっかりとしてきて欲しいというのが【こどもフジロック】からのお願いです。そして、必要なグッズを、必要としている人へしっかりと届くように発信したいという想いを<オフィシャルショップ岩盤>のスタッフに伝えたところ、岩盤の皆さんより『全力で【こどもフジロック】のサポートをする』という嬉しい応えで賛同表明してくれました。

そして遂に、苗場の大雨にも対応できるキッズサイズのレインウエアが完成し、6月8日より、フジロックのオフィシャルグッズのラインナップに並びました。誰よりも、どこよりも先に【こどもフジロック】の読者の方にご覧いただきたいのでご紹介します。尚、撮影時のモデル着用サイズを明記しましたので参考になさってください。