自宅に戻ってからは?

母:「ばあちゃん、ばあちゃん、オザケンてね、ほんとにすごい人気なんだよ!」って言ってました。あと、私の持っているアルバム『LIFE』のブックを見ていたので、長男は言葉が好きなんだと思います。

オザケンの世界が好きなら文学的でしょうし、将来が楽しみですね。

母:ギャグ漫画がも好きですけどね(笑)。

12-2 【こどもフジロック】子連れフジロッカーズ・インタビューVol.5 〜生重家・鹿児島から苗場へ〜

今回参加して、子連れに重要だと思ったことは何ですか?

母:靴と体調管理が大切なんだなって。特に子どもは長靴を普段から履かせておくのが大事かなと。私もガーデニングのを持って行きました。

ああいう場所こそ、新しいものを持って行かないほうがいいですよね。

母:そう、そう。すっごい歩いたし。

改善してほしいと思うことはありましたか?

母:トイレの優先ステッカーが見辛かったのか、オレンジカフェでは子連れもみんな並んでました。角度かなとは思うんですけど、皆さん、見えていなかったみたいです。

これは良かったと思ったことは?

母:スチャダラパーのTシャツが買えたりとか。バンドTを普段着にするので、スーパーとか百貨店に行かなくて済むじゃないですか。

そこですか? 確かに品数は豊富ですが(笑)。

母:豊富ですよ−! 他で買い物しなくていいし、時短ですよ。あとはオレンジカフェの泥。うちの子たちと、他にも2家族くらいもずっと踏んでいる家族がいて。その粘土質の泥を踏んでいるのが本当に気持ちよくて。

そうでしたか(笑)。

母:それから、子どもの自由研究。図書館に行って、自分がいるところは鹿児島県、そこから兵庫県へ行って新潟県に行き、フジロックへ行ったとか、こんな風にできました。タイトルはオザケンですけどね。

そこがいいんじゃないですか!

母:(笑)。フジロックは親も楽しめる、子も楽しめるっていうのがある。フジロックは子どもと一緒に行ったから楽しかったなって思える場所だと思ったんです。だって、子どもがいなかったらキッズランドで立ち止まらないでしょうし。木のシーソーがあって、向こうに知らない女の子が二人乗っていて、「そっちに乗ってくれない?」って言ってくれたんですけど、次男がその子たちの言うことを聞かずにむちゃくちゃやってたら「お母さんに代わって!」って言われて(笑)。すごい楽しかったですね。そういうすごい幸せなスペースを作ってあるから、ライブだけじゃなくて、そういうことを味わえてよかったなって。

13-2 【こどもフジロック】子連れフジロッカーズ・インタビューVol.5 〜生重家・鹿児島から苗場へ〜

今年は参加されますか?

母:すっごい行きたい。メンツを見たらすごいじゃないですか。エレカシがフジロックとか、ceroや、コトリンゴ、菊地成孔! それに今年はROOKIE A GO-GOに鹿児島のバンド、GLARE SOUNDS PROJECTIONも出るし。子どもも「3日間行きたいよね。ドラゴンドラ乗りたいよね」って言っているんですが、今年は断念しました。母の病院の通院があり、そちらのサポートを頑張りつつ、できる限りYouTube配信を見て気分だけでも参加します。日高さん、ありがとう!と言いたいです。あと、家では「SMASHに就職するにはどうすればいいんだろうね?」と子どもと話してます(笑)。

(笑)。

母:もうね、お母さんになったんだなって。確か朝方のレッドの大トリがYOUR SONG IS GOODだったと思うんですけど、独身だったらそこまで遊びたかった。守る命があれば、エイフェックスも歩きながら楽しめるんだなと欲張らない自分がすごい成長したなあって。そんな自分を見るのも面白くて。あと、もっと次はコンパクトに行こうとか、その欲は出ました(笑)。あとは、経済的な1年の回り方の中でのフジロックへの比重のかけ方とか、それが働き方にも出てきたりしますからね。結局、子どもたちに教えたいのはそこ。何のために働くのか、ですね。

企画・取材・文=早乙女‘dorami’ゆうこ
写真提供=生重家

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