「今年は<フジロック>らしい第一弾の発表だったと思います。」
豊間根 ではそろそろ、今年の<フジロック’19>について話をしましょうか。先日発表された第1弾ラインナップを見て、いかがでしょうか?
片瀬 はい!ケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)!全体的に今年のラインナップはダンスですね〜。個人的にはすごく嬉しいです。
豊間根 期待どおり?
片瀬 正直、そろそろケミカル・ブラザーズかアンダーワールド(Underworld)来るかな?と思っていたので、おお!って感じでしたね。ケミカル・ブラザーズはアルバムのリリースも控えてますもんね。きっと<フジロック>でのケミカルは、また私たちをガッチリ踊らせてくれるんでしょう!
豊間根 ケミカル・ブラザーズは8年ぶりの<フジロック>です。
片瀬 久しぶりなんですよね!やはりみんなそろそろ欲してたと思いますよ。やっぱりグリーン(・ステージ)でドーン!とあの音が出たときは上がりますね〜。音の広がりがぜんぜん違う!
豊間根 他に注目しているアーティストは?。
片瀬 あとは、ジェイムズ・ブレイク(James Blake)、マーティン・ギャリックス(Martin Garrix)も観たいです。個人的にすごく注目してるのがヤエジ(Yaeji)かな。歌も歌えて、かわいい声だけどかっこいい。あ!あとはニコラ・クルース(Nicola Cruz)は好きですね〜。確か、シーア(SIA)は初来日、初<フジロック>ですよね!私は普段プライベートでめっちゃ歌うんですよ、シーア。だから多分一緒に歌っちゃいますね(笑)。あとはやっぱりトム・ヨーク(THOM YORKE TOMORROW’S MODERN BOXES)。2010年で出演したアトムス・フォー・ピース(Atoms For Peace)のときも最高でしたし、今回はどんなステージになるのか気になりますね。
豊間根 第1弾ラインナップが発表されたときの最初の感想は?
片瀬 まさに「これぞ、フジロック!」っていう印象ですね!ザ・キュアー(The Cure)も40周年でしたよね?こういう記念すべき年のビッグアーティストが出つつも、ちょっと民族色の強いDJ勢まで揃っていたり。このバランス感も含め、今年は<フジロック>らしい第一弾の発表だったと思います。
豊間根 確かに意外性は昨年の方があったかもしれないですね。
片瀬 去年のヒップホップ色が強いのも意外性で楽しかったです。ただ、今年はフジロック好きでいうと、ロックだけでなくダンスまでっていう「もうベストなラインナップをありがとう!」って言いたいです(笑)。
豊間根 それは良かったです。
片瀬 あとは、今年の女性アーティストのチョイスが素敵ですね。ジャネール・モネイ(Janelle Monáe)は映画も見てますし、ライブは気になってますね。このあと追加されるラインナップも気になりますね〜。
豊間根 、ここから続々と発表されるのでぜひ期待して下さい。
片瀬 (フライヤーのなかにある)このレッド・ホット・チリ・パイパーズ(RED HOT CHILLI PIPERS)も!「え、レッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)!?」ってなりますよね。彼らも略したら「レッチリ」ですし(笑)。
豊間根 あははは(笑)。実は、日高さん(SMASH代表)がスコットランドに旅行に行ったときにCDを買って帰って来たんです。帰国後にスマッシュの事務所でCDを渡されて。ジャケット見たら「レッド・ホット・チリ・パイパーズ」って書かれてて爆笑!、その場でCDを聴いてまた爆笑!「これ、絶対フジロックで盛り上がるやつじゃないですかー」って。日高さんはそのとき既にフジロックに出すって言ってましたから。それで、トントン拍子で話が進み、彼らのニューアルバムの日本盤を昨年日高さんと立ち上げたレーベル<レキシー・ソング(REXY SONG)>からリリースする予定です。
片瀬 別のレッチリさん(笑)!実はインタビューの前にちょこっと聴いたんですけど、「うわー、面白いー!」ってビックリしました。バグパイプでいろいろな曲をカバーしてて、スコットランド感がありつつも、でもこれは完全に変態系バンドですよ(笑)。
豊間根 いや〜、これは今年の<フジロック>で爆発すると思いますよ。
片瀬 わかりました、見に行きます(笑)。
豊間根 それでは今年も会場で!
片瀬 はい!今年もまたフジロック本番で!
interview by Satoshi Toyomane
text by Asami Shishido
photo by 横山マサト
stylist 中井綾子(crêpe)