玉山鉄二×山田孝之、フジロックを語る。人生に影響する大切な場所

ty_IMG_0494 玉山鉄二×山田孝之、フジロックを語る。人生に影響する大切な場所

無防備な初年度があり、現在はなにか絶対に持って行くものってありますか!?

山田 こだわって何っていうのはないですね。自然の中だってことを理解した上で音楽を楽しみに行っているので、指輪も時計もいらない。強いて言うなら汚れても良いとか捨てても良いって感じの、部屋着に降格するような服をあえて選んでます。
玉山 俺もこれじゃなきゃっていうのはなくて。ヤマダニのこともあったからその対策とか。山系のマウンテンパーカーや防水性の高いものなどですかね。
山田 なんかちょっとサバイバルな感じが良いんだよね。座る場所もなにするのもぜんぶ自然のなかでは自己責任になる。
玉山 聞きたい音、観たいアーティストにたどり着く為のプロセスがあるから、そこに行くまでの価値観が上がってく。<フジロック>ってそんな場所だよね。
山田 キャンプとかもそうじゃないですか、普段通りの生活じゃなくてちょっとした制限があるから、だから楽しい。

お二人は普段からアウトドアが好きですか?

玉山 いや以前はほとんどしていなくて。でも<フジロック>を経験した後には行くようになりましたね。みんなで音楽聴きながらキャンプしたり。
山田 そうだね、最近は毎年みんなで集まってキャンプ行こうってなってる。
そう、<フジロック>といえばドラゴンドラ。あれ、揺れたら止まるじゃないですか。最初あれにすごいイライラしてたけど、何度か止まってるのを経験したら、あ、これって楽しいなって思うようになりましたね(笑)。

<フジロック>にはグループで行っているようですが場内で独り行動もしますか?お客さんに声かけられた!とかってあります?

玉山 お客さんの目当てはあくまでも<フジロック>を楽しむことなので、普段の街中でとは全然違いますね。さっきの話じゃないけど、マナーが良い人が多いなって思う。
山田 うん、絶対そうだね。他のフェスで経験あるけど、「わ〜〜」って騒がれるとせっかくの楽しい気持ちが一瞬で現実に戻されることありますよ(笑)。<フジロック>はみんなアーティストのライブを観に来ているって時点で全然違う。
玉山 仲間同士でもお互い干渉し合わず過ごせますよね。自分が何時に寝て、何時に起きてライブを観て…とか自分なりのスケジュールが各々あって。結局みんなバラバラになるんだけど、それも楽しい。
山田 とにかく自然体がやっぱり良いですよね。天候もそうだけど、都心にいたら絶対ないじゃないですか。突然雨がブワーって降って来ても、嫌だなあって思うんじゃなくてそれを受け入れちゃう。受け入れるしかない気持ちになるんですよ。

雨に打たれたり、そういうのも嫌でなくなりますか?

玉山 都内にいて雨に打たれることってほんとにない。特に大人になってからまずないけど、そういうのも全部楽しくなっちゃいますね。
山田 そうそう、あれを楽しめるようになったら人としてかなり成長出来ている。それで良いみたいな(笑)。暑かったら暑いで、それもまた自然のなかの良さって感じだよね。

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<フジロック>では普段聞かない音楽に遭遇、感動することも多い(玉山)
自然の中、自分でコントロールできないことこそ挑戦しなきゃいけない(山田)

2015年の<フジロック>、どのアーティストに注目していますか!?

山田 もう、ヘッドライナーは全部みたい。
玉山 孝之は、ミューズ好きだもんね?
山田 ミューズ大好き。単独の公演ももちろん観ているけど、やっぱり<フジロック>の環境で観たい!ノエル・ギャラガーもそうですが、フー・ファイターズはずっと見逃している。グリーンステージのあの圧倒的な開放感で観たいですよね。
玉山 いいよね。俺はホワイトの方からフィールド・オブ・ヘブンに続くあの木のエリア(木道亭)とか好き。たまたま通って、あそこで観るアーティストも面白いよね。
山田 あとは、FKA twigs観たいですね。この前人に教えてもらって聴いたらすごく良かった。グリーンステージみたいに大きいところで、盛り上がるのも良いけど気持ちの良い曲で浸るのも最高。空気も綺麗だから癒される。
玉山 <フジロック>に行くと、普段あんまり聞かないジャンルの音とかも耳に入って来て、すごい良いじゃんって感動することも多いですよね。前に、レッドマーキーでたまたま観た、ビアディーマンがかなり衝撃的でした。

まだ<フジロック>を体験してない人に一言いただきたく。特に学生さんとか、何となく行けてない人などにアドバイスをお願いします。

山田 自分も最初は何も分からない中で参加しました。楽しめるものに制限をかけるんじゃなくて。選択肢もすごく少なくなる。自分でコントロールできないことこそ挑戦しなきゃいけないって思いますよ。
玉山 今の若い人たちと、俺らの若いころだとメンタリティも違う。けど、あの環境は自分が知ってるだけの知識とか音楽だけじゃない。「初めて」っていう体験を味わえる場所だと思います。あと、山田孝之君に会えるとか(笑)。
山田 もっと凄い人がいっぱいいるから<フジロック>は…(笑)。

来なくては分からない体験、それがまた価値になるってことですね。

山田 友達との旅行とかもそうだけど、全部がスマートに行くよりちょっとしたハプニングがあった方が楽しいんですよ。全員携帯の充電が一気になくなって連絡とれなくなるとか、普段だったらヤバいっていうのが<フジロック>では普通に平気だし、どうにかなるっていうか。
玉山 そうだね、非日常的だからこそ良い。ちょっと海外に行った気分になりますよね。前に孝之とか友達みんなと海外に遊びに行った時、そこでもなんか「フジロック来た?」みたいな感じがあった(笑)。そういう異空間があそこにはありますよね。