フジロック歴15年目、ハライチ澤部が語る親子三代で楽しむフジロック#fujirock

「フジロックでの過ごし方を振り返ると、時の流れを感じます」

0412_sawabe_02 フジロック歴15年目、ハライチ澤部が語る親子三代で楽しむフジロック#fujirock

――「ライブを観る」というよりも、「フジロックを過ごす」という楽しみ方になってきている、ということかもしれません。3日目はどうでしょう?

3日目は、朝から会場に行きました。去年も一緒に行った俳優の岡田将生や、毎年一緒に行っている知り合いのモヒカンのおじさんは「朝はゆっくりする」という雰囲気でしたけど、うちの家族は「朝から行こう」と。それで最初に、子供たちとケロポンズを観にいきました。ケロポンズを観て、ぐるぐるソーセージを食べるのが毎年のコースになってきています(笑)。そのあとはフィールド・オブ・ヘブンの方にキューバのインタラクティーヴォ(INTERACTIVO)を観に行きました。ライブ自体が楽しい雰囲気だったので、子供たちも楽しんでライブを観ていたと思います。

――なるほど。澤部さんのお子さんは音楽好きなんですか?

どうなんでしょうね? でも、きっと好きだと思いますよ。家でもいつも音楽をかけているんですけど、それに合わせてノッたりしているので、<フジロック>英才教育が多少効いてきているのかな、と(笑)。あと、3日目はカリ・ウチス(Kali Uchis)も観ました。すごくいいライブでしたよね。去年は、ホワイト(・ステージ)でライブを観ることがすごく多かったと思います。

――ヘヴンにも向かったそうですし、お子さん連れでも、会場の奥の方まで向かうことができていたんですね。

そうですね。会場の奥にも行きましたし、今年は2日目に子供たちと一緒にドラゴンドラにも乗りました。家族で一緒に乗ったのは初めてでした。ドラゴンドラで向かうデイ・ドリーミング(DAY DREAMING and SILENT BREEZE)は、「天国ってこういう感じなんじゃないか」という空間ですよね。みんながゆっくりとしていて、着ぐるみもいるので、子供たちも楽しそうでした。あとは、ボブ・ディラン(Bob Dylan)も観ました。

――ディランのライブ、どうでした?

不思議な感じがしました。演奏は原曲をとどめていなかったですし、当然MCもなくて、いつの間にかライブがはじまっていくような雰囲気で。グリーンの傾斜があるところで観ていたんですけど、はじまる前に、子供たちが芝をむしって、それをパスタに見立てておままごとをしていて。その様子を見ていたら、ボブ・ディランがふらーっとステージに入ってきて急にライブがはじまったので、「あっ! もうはじまってるぞ!」と慌てて観だしたという感じでした。もともと、うちの親がディランが大好きだったんで、親は日本に来るたびにライブもよく行っていたんですよ。それもあって(同じく会場に来ていた)僕の親が喜ぶだろうな、と思いながら観ました。おかげさまで親孝行もできたのかな、と。

――澤部さん自身は、ボブ・ディランのライブを観たことはあったんですか?

いや、去年の<フジロック>が初めてでした。親に誘われてはいたんですけど、行ったことはなくて。初めてライブを観て、「よく言われる原曲をとどめていないとは、こういうことか!」と思いました。渋くてかっこよかったですし、同時に「目の前に本当にボブ・ディランがいるんだ」という意味でも、不思議な気持ちになりました。生のボブ・ディランをモニターではなく「ちゃんと肉眼で観たい」と思って、ステージに近づいて観ていましたね。そうやって僕が興奮している間、子供たちはディランの演奏をBGMにパスタ屋さんのおままごとを続けていて、それはもう幸せな空間でした。「なんてお洒落なパスタ屋なんだろう」と(笑)。

――3日目は、澤部さんが好きなヴァンパイア・ウィークエンドも出演していました。

ヴァンパイア・ウィークエンド(Vampire Weekend)とチャーチズ(CHVRCHES)は、本当に観たかったんですけど、子供と一緒にホテルに戻ることになったので、配信で観ることにしました。僕はヴァンパイア・ウィークエンドが2013年に<フジロック>に出たときのライブも現地で観ていましたけど、あの人たちのライブは毎回セットリストも含めて最高だと思うんです。ポップで明るい曲が多いんで、ライブ自体は楽しいのに、同時に不思議と感動するような感覚もあって。今年はホテルに戻って配信という形でしたけど、その雰囲気をまた味わせてもらっていました。

――2013年のときは、今のようにお子さんとの<フジロック>ではなかったと思うので、そう考えると時の流れを感じる瞬間だったかもしれません。

そうですね。色々な人から「小さい頃から子供を連れて行っていて、気づいたら中学生になっててさぁ」という話を聞いていたんですけど、それに近いものを感じたというか。「こういうことなんだな」と思いました。<フジロック>が20年以上続いているからこそですよね。

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――澤部さん自身も、2005年からずっと<フジロック>に行かれている方ですよね。

はい。その頃はまだ18歳ぐらいで、高校生でした。まだまだ年齢的には若い方ではありますけど、その頃から比べると、僕自身疲れるようになってきているし、気づいたら椅子もすごい持ってるし(笑)。最初は椅子なんて持って行っていなくて、ジーパンとスニーカーでぐじょぐじょになって帰るような感じだったのを覚えています。その数年後から椅子を持ちはじめて、「でも、観たいライブは全部観よう!」と色んなライブを観て。そして気づいたら、今は子供と一緒に会場に向かうようになりました。自分の<フジロック>での過ごし方を振り返ってみると、時の流れを感じます。

――今年は第3子も誕生されたそうですが、<フジロック>には行けそうですか?

今年も行くつもりでいますよ! ただ、どういう形になるのかは家族と相談ですね。一番下の子を連れていくと、夫婦で子供をみるにもひとり余ってしまうので。僕が一番上の子と一緒にいくのか、どうなるのか……。その辺りはまだ分からないですが、<フジロック>に行くことに理解がある奥さんには本当に感謝です。