━━出演以外で一番楽しみにしていることは何ですか？
ケロちゃん やっぱり好きなアーティストを観ることですね。
━━今年観たいのは？
ケロちゃん まだ今年のこと考えてなかった！ UA観たいなあ。
ポンちゃん レッチリは観られるかな？ あ！ 今年は在日ファンク観たい。
ケロちゃん 去年もいろいろ観てたのしかったな。
ポンちゃん ONE OK ROCK、星野源、ハナレグミ。あと、奥田民生はびっくりしたー。フジロックであんなゆるい人を初めて観た。「次何歌おうかなっかな〜」ってやっててさ。でもそれが奥田民生なんだなって思ったりしてホレ直しました。あと、ジプシーバンドのファンファーレ・チォカリーア。あれは面白かったなぁ。額に千円貼り付けて千円よこせって来るんですよ。みんな高いお金払ってここ来てるんだから、もういいじゃんて（笑）
ケロちゃん ファンファレは一昨年じゃなかったっけ？ 見習わなきゃなって思ったね。ああいう人たちって日常が音楽みたいなものだからすごく面白かった。
ポンちゃん CAFÉ DE PARISはちょっと怪しいし遠いけど、お忍びみたいな感じで行ける場所だよね。
━━大人の隠れ家、社交場的な所ですよね。お気に入りのステージはありますか？
ケロちゃん&ポンちゃん GREEN STAGEですね。ほんと気持ちいい。
ケロちゃん ビョークが来た時、本当に小っちゃくしか見えなかったんだけど、みんなで浴びるっていう感じでね。それと、星野源のベースをやっている伊賀航さんはほぼ毎年わたしたちのステージもやっていただいている方なので、わたしたちと一緒にやった後で星野源に出てたのも嬉しかったね。
ポンちゃん 今年はAVALONにブルースハープの倉井夏樹くんがでるね。
━━普段一緒にやっているミュージシャンの方があっちに出たり、こっちに出たり。ミュージシャン同士がお互いを観ている光景があったり、お客さんがそれをさらに観ていたり。
ケロちゃん それがまたいいよね。わたし、倉井くんは子どものころから知っているので感慨深いです。
ポンちゃん あとさ、KIDSの森は外国のミュージシャンが休みがてら来ている確率が高くて、ステージやりながら「あの人って確か昨日…」みたいなことがあったよね。木陰で座れるベンチもあるから休憩できるみたい。
ケロちゃん すごい！ ミュージシャンが観てる！」ってね（笑）。
━━フジロックではミュージシャン同士の交流もありますか？
ケロちゃん 去年はアトミックカフェに出ていた加藤登紀子さんに「面白い衣装ねえ」って言われたのはうれしかったね。
ポンちゃん 「ちょっと触ってもいい？」「どうぞ、どうぞ」って（笑）
ケロちゃん 「おトキさんが触ってる！」みたいな（笑）。あとさ、３年前、Hi-STANDARDのボーカル・ベースの難波さんがわたしたちの後にお一人で出演されていたんですけど、わたしたちのステージを観ていてくださって。楽屋に戻ったら「今年最高のGIGだぜ！」って親指立ててくれてね。
ポンちゃん 「あざっす、あざっす」って（笑）。
ケロちゃん わたしたち、難波さんのこと知らなくて「あの人誰だろう」って話していたら、若者にすごく支持されているすごい人だと聞いて「えええ？！」って（笑）。
━━いつもなら‘GIG’って言われないですよね？（笑）
ポンちゃん ‘コンサート’と、４文字くらいで言われています（笑）。
ケロちゃん こんなゆるいもので申し訳ない（笑）。裏もそんな風で楽しいですよ。
━━ハイスタとケロポンズって…なかなかなさそうなところで交流が生まれるのもフジロックならではですね。
ケロちゃん 出演者の方のお子さんやご家族から「こんな子どもの世界がフジロックにはあったんですね」って言われたこともあったな。そういう知られ方も嬉しいですね。
━━出演者側のお子さん連れの人たちも、お子さんをケロポンズのライブへ連れて行きたいでしょうね。
ポンちゃん 来てくれるといいですね。
━━そこでセッションとかね。
ケロちゃん それを狙っているんですけど、なかなかね（笑）。なんちゃって。
━━ポンちゃんのお子さんはフジロックに来たことは？
ポンちゃん まだなんですよ。でも今年は絶対連れてくるつもりです！小さいうちにあの場所で音楽を浴びたり、何もしなくたっているだけでいい。あれを体験したか、してないかっていうのは結構大きいと思うから。
━━ケロポンズの音楽を取り入れて、子どもたちがみんなで楽しく保育園や幼稚園で歌って踊っているのも大切な教育のひとつですし、ケロポンズもレッチリも出演するフジロックでは本物の音が会場全体に響いている。それに触れることは子どもも大人も大きな経験ですよね。
ケロちゃん 本物の音に触れる大切さ、本当にそうだよね。
━━子ども向けの活動や過去の保育士としての経験も含め、他のミュージシャンとは違う視点を持てるお二人に質問したいのですが、フジロックに来ると子どもたちが得られる、普段の生活にないものって何だと思われますか？
ポンちゃん お父さんとお母さんが喜んでいる姿を見られること。トラや帽子店（以前ケロちゃんが活動していたバンド）を初めて見たときにも同じことを思ったんですけど、両親が手放しで楽しんでいる姿って日常では見えにくいと思うんですよ。でもフジロックでは見られる。去年、夜９時過ぎだったかな。ヘブンでハナレグミを観ていたとき、お父さんが小っちゃい子を肩車しながら永積くんの歌声に会わせて揺らしているのを子どもがすごく喜んでいて、横にはお母さんもいてっていうのを見て。いいよなあ、フジロックってすごく感動しました。
ケロちゃん そういう家族の楽しみ方ができるのはいいよね。
ポンちゃん 子どもたちと一緒に本当の意味で楽しめる。音楽に熱狂したり見せたことのない親の姿を見ることってこどもにとってかなり深い体験になると思います。
━━子どもにとっては親が笑顔でいるのが一番だとよく言われますよね。
ポンちゃん どういうときに大人が嬉しいかっていうのを子どもは見てるんだよね。だからフェスで喜んでいる親を見たり、森の中で遊んだり、川に入ったり、ごはん食べたりして一緒に過ごすのはすごくいいと思う。あとね、去年連れて行けなかった娘がお土産のフジロックTシャツを学校に着ていったら、今まで話しかけられたこともなかった英語のETCの先生から「Hey, you! いいよな、フジロック！！」って興奮気味に声かけられたらしくて。「もらった」って言ったら「一度は行った方がいいよ！」と説得されて、そこから仲良くなったって（笑）。
━━そこで娘さんはお母さんが出演しているとは言わなかったんですか？
ポンちゃん 「それは絶対に言えなかった」って。メディアに出ているのも「友達に言われた」って、恥ずかしいのか嬉しいのかブルーなのか、読み取れない小学校6年生です。
━━自慢したいのと恥ずかしいのと、いろんな感情があるんでしょうね。さて、フジロック４年連続出演の今年はフジロック20周年です。
ポンちゃん 20周年楽しみにしています。忙しい中で（スケジュール帳に）キラキラしてるよね。
ケロちゃん そうそう。体力を温存して調整もはじまる（笑）。わたしたちも楽しみます。
━━最後に。今まで3年間は「ケロポンズfor Kids」だったのが今年は「ケロポンズ」となり、大人も子どもも関係なくケロポンズの魅力をお届けしたいというフジロック側の意図が込められているようですが。
ポンちゃん え！「for Kids」がとれたんですか？やばい！中身は大して変わらない（笑）。うわ−、一気にハードルあがったぁ。
ケロちゃん やばい！ でも楽しみながら、が、、、がんばります！！
写真提供：カエルちゃんオフィス／熊沢泉（fujrockers.org）／SMASH
Interviewer：早乙女 ‘dorami’ゆうこ
《ケロポンズ FUJI ROCK FESTIVAL’16出演情報》
7月24日（日）15:00〜＠GypsyAVALON
《エビ・カニ大作戦》
7月24日（日）14:00から、KIDSLANDからAVALONまでをみんなで行進するパレードを開催する予定です。
さあ、子どもたち、そして大人のみなさん。「エビ・カニ」になりきって、ケロポンズを観にいきましょう！ 一回観れば、子どもも大人もだいたい踊れる、踊りたくなっちゃうケロポンズの最新PVはこちらからチェック！
■「エビカニクス2016」PV
■ケロポンズ・プロフィール
http://www.fujirockfestival.com/artist/artist.asp?id=3776
■ケロポンズ・オフィシャルHP
http://kaeruchan.net/
ケロポンズ最新作『おどってあそぼう!!ケロポンズBEST』（CD+DVD）
キッズの間で話題沸騰！ YouTube再生回数1,200万回を超え、運動会やお遊戯で一度はみんな踊っている大人気曲「エビカニクス」を収録!! その他の代表曲も入り、さらに新曲3曲も含んだケロポンズ初の「たいそう曲ベスト」がユニバーサルレコードより7月13日発売！ 映像も付いたCD+DVDのお買い得盤で、聴いて、見て、思わず子どもが踊り出すこと必至！
＜こどもフジロックSNS＞では、フジロックに子どもと参加する人にとって役立つ情報の収集、発信、シェアを呼びかけ、皆で助け合い、子どもも大人も＜フジロック＞を思いっきり楽しもうという想いが活動のベースにあります。子連れで不安に感じていることなどを、子連れ参加経験のある方は体験談をシェアしてください！
