7月24日から26日まで、新潟県湯沢町・苗場スキー場で開催された<FUJI ROCK FESTIVAL’26>。前夜祭を含む4日間の延べ来場者数は12万3,500人。The xx、KHRUANGBIN、MASSIVE ATTACKをはじめ、国内外から180組を超えるアーティストが集結した。Fujii KazeやXGの初出演、TOMORAのトム・ローランズによる苗場食堂でのサプライズDJなど、今年も数え切れないハイライトが生まれた。
晴れ間がのぞいたかと思えば、雨が降り注ぎ、会場の道はあっという間に泥だらけ。天候が刻々と変わるなかでも、ポンチョを羽織り、ドリンクを片手に、次のステージを目指して歩き続ける。そんな苗場らしい3日間だった。
もちろん、フジロックの楽しみはステージの上だけにあるわけではない。ライブの合間に挑戦したゲームやワークショップ、仲間と交わした乾杯、雨や暑さから助けてくれたアイテム、その年だけのグッズや記念写真。会場を歩くなかで出会うブースもまた、一人ひとりのフジロックを広げる大切な時間だ。
ここからは、フェスを支えながら、来場者と一緒に苗場を楽しんでいたフジロックオフィシャルサポーターズの姿を写真とともに振り返っていこう。
遊ぶ、つくる、持ち帰る。苗場に現れた、もうひとつのステージ
AMERICAN EXPRESS@YELLOW CLIFF
「フジロックの興奮、オンエアします」をテーマに、参加型のブースを展開したAMERICAN EXPRESS。思い入れのある数字を組み合わせるキーチャームやオリジナルステッカー、キャップやバンダナなど、今年の記憶を形にできるアイテムが並ぶ。フォトブースでポーズを決めたり、フラッグへメッセージを書き込んだり。ライブの余韻を振り返りながら思い思いに楽しむ人の姿があった。
DEFENDER@YELLOW CLIFF
大きな車体が存在感を放つDEFENDERブースで盛り上がっていたのは、ミニカーを走らせるレーシングゲーム。参加者が向かい合って車を操作すると、スタッフや周囲の人もレースの行方に釘付けに。ゴールの瞬間には、自然と歓声が上がる。
ブースでは実車も展示され、そのタフな佇まいを間近で眺めたり、写真を撮ったりする人の姿も。さらに会場内を移動する「FUJI ROCK go round」の一部車両としてもDEFENDERが活躍し、苗場のあちこちを走り抜けていた。
RECORD CITY@THE PALACE OF WONDER
無数のレコードが風に揺れ、壁一面にはさまざまな時代のアルバムジャケット。今年初登場したTHE PALACE OF WONDERのRECORD CITYは、その外観から音楽好きの足を止める存在感だ。
中ではレコードの試聴やDJ体験、フォト撮影、SNS投稿で参加できるガラポンなどを展開。「フジロックで見たいアーティスト」への投票企画も行われ、初めてターンテーブルに触れる人から、じっくり盤を選ぶ人まで、世代を越えてレコードを囲む姿が見られた。
M bit Live@OASIS
OASISエリアに入ってすぐ、鮮やかなビビッドグリーンのブースが目を引いたM bit Live。今年初めてオフィシャルサポーターとして加わり、来場者が参加できる企画や、思わず手に取りたくなるポップなオリジナルグッズを展開。ブースの周りには人が絶えず、友人同士でグッズを見せ合う人たちも。
7月25日には、J-WAVE『M bit Project AS YOU LIKE IT』の公開収録も実施。蔦谷好位置、アユニ・D、ゲストのBialystocksをひと目見ようとラジオブースの前には多くの人が集まり、ライブとはまた違った距離感でアーティストの言葉に耳を傾けていた。
TOWER RECORDS@GREEN STAGE
長年フジロックとともに歩んできたTOWER RECORDS。今年もGREEN STAGE奥にブースを構え、コラボレーションアイテムや音楽ファンに向けた企画を展開。会場を歩けば、Tシャツやタオルを身につけたフジロッカーの姿があちこちに。
Causette Joli/Simple Day@GREEN STAGE
指先からフェス気分を楽しめるCausette Joliのネイルサービス。予約枠は早い時間から埋まり、案内ボードには「満席」の文字も。今年の記念カラー「なえばのそら26しゅぎょく」を塗ってもらう人の隣では、子どもたちが剥がせる水性マニキュアに挑戦。親子で一緒にネイルを楽しむ、微笑ましい光景も。
一方、Simple Dayは毎年恒例となった、会場内の手洗い場へのハンドソープ提供を今年も実施。手を洗ったあとにふわっと残る香りは、今ではフジロッカーにとってどこか馴染み深いものに。苗場の記憶と結びついた、ちょっと懐かしい香りになりつつある。
日本習字教育財団@ORANGE CAFE
ORANGE CAFEに初出展した日本習字教育財団のブースでは、その日、苗場で感じたことを自由に半紙へ表現する書道体験を実施。ライブの余韻、アーティストへの思い、今の気分。参加者はそれぞれ筆を取り、自分だけの言葉を書き残していく。
完成した作品を掲げて写真を撮ったり、友人同士で文字を見せ合ったり。なかには「習字は15年ぶりくらい」と懐かしむ人も。思い思いの言葉とともに、久しぶりに筆を走らせる時間そのものを楽しんでいた。
glo@YELLOW CLIFF / WHITE / ORANGE CAFE
木の縦格子や竹、大きな扇を取り入れたgloの喫煙ラウンジは、にぎやかな会場のなかに現れた小さなアトリエのような空間。「日々のAtelier」をテーマに、音楽と自然に調和する休憩スペースが広がる。
ブースでは、米原康人がデザインした限定モデル「glo Hilo SUMMER EDITION」も展示。デザインをじっくり眺めたり、スタッフの説明に耳を傾けたり。突然の雨をしのぎながら、遠くから聞こえるステージの音をBGMに一服する人の姿もあった。
飲んで、食べて、次のステージへ。苗場のエネルギーチャージ
BREWDOG@YELLOW CLIFF
鮮やかなイエローの「GOOD BUDDYキッチンカー」が目を引くBREWDOG。今年はフジロックとの公式コラボレーションビール「FUJI ROCK CRAFT LAGER」をはじめ、「PUNK IPA」「GOOD BUDDY」がラインナップ。
雨上がりのブース前では、ライブを終えた人たちがグラスを片手に感想戦。仲間と乾杯する人、一人で次の予定を確認しながら味わう人。次のステージへ向かう前の一杯を、それぞれのペースで楽しんでいた。
ICEBOX@YELLOW CLIFF
ゲート前エリアを歩いていると出会えるのが、大きなブルーのタンクを背負ったICEBOXのミスト隊だ。泥の残る道を進みながら、来場者へひんやりとしたミストを届けていく。
ブースにも冷却ミストが設置され、ライブ前に身体をクールダウンする人の姿も。あらかじめ身体を冷やす“プレクーリング”のような役割もあり、次のステージへ向かう前のちょっとした休憩スポットになっていた。
カレーメシ@YELLOW CLIFF / キャンプサイト
YELLOW CLIFFやキャンプサイトに登場したカレーメシ。雨で冷えた身体や、ステージを巡って空腹になったフジロッカーに、湯気の立つ温かい一杯を届けた。
スプーンひとつで手軽に食べられるのも、次のライブまで時間が惜しいフェスではうれしいところ。ブースの前ではその場で一気に食べ進める人もいれば、仲間と並んで温かい一杯を味わう人も。
TABASCO®@YELLOW CLIFF
7種類のソースを食べ比べられる「スパイスチャージステーション」を展開したTABASCO®。定番のオリジナルレッドペパーソースから、ハラペーニョ、ハバネロ、スコーピオンまで、それぞれ異なる辛さと香りを試すことができる。スタッフのおすすめは、ガーリックのコクと甘辛さが特徴の「TABASCO®シラチャーソース」。卵かけご飯や揚げ物にもよく合うという。
さらに今年は会場内24スポットに“給辛所”を展開し、12の飲食店では特別なコラボメニューも登場。いつものお気に入りのフジロック飯に、好きなTABASCO®ソースを足して自分好みにカスタムできるのも嬉しいポイントだ。
Heineken@YELLOW CLIFF / OASIS / GREEN / WHITE
OASISエリアをはじめ、GREEN STAGE周辺やWHITE STAGEなど、会場のさまざまな場所で冷たい一杯を届けたHeineken。YELLOW CLIFFではノンアルコールビール「ハイネケン0.0」も提供され、アルコールを飲まない人も一緒に乾杯を楽しめる。
ステージへ向かう途中にカップを受け取って仲間のもとへ戻る人、屋根の下で雨宿りをしながらグラスを傾ける人。今年も会場のあちこちで、あのグリーンのカップを目にした。
iichiko@OASIS
iichikoブースでは、フェス飯にも合わせやすい爽やかなドリンクを展開。なかでも人気を集めていたのが、森永製菓「ICE BOX」と組み合わせた「いいちこソーダ×ICE BOX」や「いいちこICEBOX割り」。氷菓のひんやり感と麦焼酎のすっきりした飲み口が、暑い苗場にちょうどいい。ライブの合間に一杯を手に友人と話し込んだり、そのままOASISでひと息ついたり。
すっかりお馴染みとなった、11.11秒でストップウォッチを止める『いいちこチャレンジ』も健在。ぴたりを狙って全集中する人、それを横で囃し立てる仲間たち。ドリンク片手に自然と人が集まり、ブースのあちこちで小さな盛り上がりが生まれていた。
JOHNNIE WALKER@OASIS
JOHNNIE WALKERのブースには、定番のフジロックスタイルに加え、「ジョニーウォーカー ブロンド」を使ったレモネードハイボールも登場。
日が傾き始めたOASISでは、音楽を聴きながらゆっくりとグラスを傾ける人の姿も。昼間のにぎわいとは少し違う、夜へ向かう時間が流れていた。
POCARI SWEAT@OASIS / GREEN / WHITE
ブルーとホワイトのフェス限定ジャージが目を引くPOCARI SWEAT。対象商品の購入でペットボトルホルダーやマフラータオルがもらえる企画も行われ、ブースでは限定アイテムを手に写真を撮る人の姿も見られた。
晴れ間が出れば暑く、雨が降っても広い会場を歩き続けるフジロック。ライブからライブへ移動する途中、ポカリスエットを片手に歩く人の姿は今年もおなじみ。
Monster Energy@OASIS / WHITE STAGE
WHITE STAGEでひときわ存在感を放っていた、黒とグリーンのMonster Energyブース。雨のなかでもブース前には来場者が列をつくり、モンスターエナジーとウォッカ、テキーラ、ジンを組み合わせたカクテルを次々と手にしていく。
ドリンクを掲げて仲間と写真を撮ったり、その場で一杯飲んで再びライブへ向かったり。すぐそばから響いてくるWHITE STAGEの音。雨模様の会場でも、ここだけは変わらず熱気に包まれていた。
雨も、泥も、暑さも。苗場を遊ぶための装備を探す
Coleman@PYRAMID GARDEN / YELLOW CLIFF
ブースには、チェア、ワゴン、テント、ライト、ファン、ペグなど、フェスやキャンプで活躍するギアがずらり。番号を確認しながら商品を選ぶ人や、サイズや使い心地をその場で確かめる人でにぎわう。
Tシャツやスツールには、限定デザインを施せるプリントワークショップも実施。目の前でプリントされていく様子を眺めながら、完成を待つ時間もワークショップの楽しみのひとつ。
Convenience Wear@YELLOW CLIFF
毎年フジロックのキーカラーを生かしたコラボアイテムが目を引く、Convenience Wear。今年も定番のラインソックスや今治タオル、サコッシュに加え、今年は会場限定の子ども用ソックスや手ぬぐいも登場した。
雨でタオルや着替えが必要になったときに頼れる実用品でありながら、そのまま今年のフジロック土産にもなるのが嬉しいところ。会場を歩けば、おなじみのラインソックスを履く人や、タオルを首にかけたりするフジロッカーの姿も。普段は街のコンビニで目にするアイテムが、苗場ではすっかりフェススタイルのひとつになっている。
THERMOS@YELLOW CLIFF
THERMOSでは、マイボトルへの給水とチャリティー輪投げを実施。3本の輪を投げ、入った本数や位置によってボトルやタンブラー、エコバッグなどの賞品がもらえるとあって、ブース前では輪の行方を周りの人も一緒になって見守る。(参加費の一部は「フジロックの森」へ寄付される。)
たっぷり歩いて、ライブで汗をかいて、また水を補給する——そんな一日を過ごすフジロッカーにとって、マイボトルへ気軽に給水できるのもありがたい。輪投げを楽しんだあとは、そのままボトルを満たして次のステージへ。
Barbour@GREEN STAGE
GREEN STAGE後方で遠くからでも目に飛び込んできたのが、“バブアーグリーン”の巨大ショッパー型フォトスポット。渡辺明日香によるグラフィックを背景に、写真を撮る人も多く、雨模様の苗場にもよく映える。
ブースではダーツゲームやレインブーツの無料貸し出しも行われ、コラボレーションTシャツやサコッシュなど、フジロックならではのアイテムもラインナップ。雨の日の装いから、記念に持ち帰りたい一着まで、Barbourらしいアイテムが揃っていた。
YETI@GREEN STAGE
同じくGREEN STAGE後方に並んだYETIのボトルやボトルスリングには、アーティスト・花井祐介によるアートワークを刻印。無骨なアウトドアギアに遊びのある絵柄が加わり、一本ずつ手に取りながらじっくりデザインを見比べる人の姿も多かった。
SNSフォローでもらえる缶バッジも人気で、テーブルに並んだ絵柄を前に「これもいい」「こっちもかわいい」となかなか決められない人も。フェスでは一日中持ち歩くボトルだからこそ、気に入ったデザインを選びたくなる。
KEEN@YELLOW CLIFF / GREEN STAGE
KEENのブースで人だかりができていたのは、木製の大きな「SAVE NATURE MAZE」。プラスチックごみに見立てたパーツを落とさないよう、台を右へ左へ。挑戦している本人だけでなく、横で見ている友人や子どもたちまで一緒になって身体を傾け、ゴールが近づくほど周囲も真剣な表情に。
苗場の自然そのものを遊び場にする「KIDS ADVENTURE」では、川遊びや森の生きもの探しも実施。雨や泥を避けるのではなく、そのまま自然と一体になって遊ぶのもフジロックの醍醐味だ。
KiU@GREEN STAGE
雨が降ったり止んだりを繰り返した今年の苗場では、KiUのレインポンチョや防水バッグを身につけた人がとにかく目に入る。急に雨脚が強くなれば、ブースへ駆け込んで雨具を探す人の姿もあった。
ブースではアイテムの販売に加え、FUJI ROCKERS FORESTと連携したチャリティーピンポンゲームも実施。狙った場所へボールを落とそうと慎重に手を離し、その行方を周囲も一緒になって見守る。雨具を選ぶ人、その隣でゲームに挑戦する人と、ブース前には絶えず人が行き交っていた。
Levi’s®@GREEN STAGE
Levi’s®のブースには、フジロックとのコラボレーションTシャツやバンダナ、ワッペンがずらり。なかでも人が集まっていたのが、手持ちのLevi’s®アイテムに限定アートワークをヒートプリントできるカスタマイズ企画だ。履き込んだデニムや愛用しているアイテムを持ち込み、今年だけのグラフィックを加えていく。
アップサイクルしたデニムウォールはフォトブースとして再利用。完成したカスタムアイテムを、その場でさっそく身につける人の姿もあった。
CHUMS@キャンプサイト
テントがずらりと並ぶキャンプサイトに構えるCHUMS。ブースにはキャンプ応援グッズや会場限定の手ぬぐいが並び、「これ忘れた」「もう一枚欲しい」といった現地ならではの買い足しにも頼れる存在だ。数日間テントで過ごすフジロッカーにとって、こういうショップがすぐそばにあるのはありがたい。
大型ゲーム「Ball Rolling」では、台を左右に傾けながらボールをゴールへ。惜しいところで落ちれば「あー!」、うまく進めば周りからも声が上がる。子どもと一緒に遊んだり、キャンプへ戻る途中にふらっと立ち寄ったり。ライブ会場とは少し違った、のんびりとした時間が流れていた。
ブースの外にもいる。会場を動かすサポーターたち
熊谷組

会場内を歩く人の肩で揺れていた、熊谷組のオフィシャルグッズ物販袋。フジロックらしいグラフィックが大きくあしらわれ、グッズを購入した人がそのまま肩にかけて会場を歩く。
ステージへ向かう道でも、フードエリアでも、この袋を持ったフジロッカーの姿をあちこちで見かけた。ブースとはまた違う形で、会場全体に登場していたオフィシャルサポーターのひとつだ。
Columbia

会場の各所でスタッフが着用していたのは、Columbiaによるオリジナルジャンパー。背面には木や音楽を思わせるフジロックのグラフィックが大きく入り、落ち着いたオリーブカラーが苗場の自然にもよくなじむ。
雨のなかを行き交うスタッフの背中を追うと、会場のあちこちで同じグラフィックが目に入る。天候が変わりやすい苗場で動き続けるスタッフたちの、今年のユニフォームだ。
Convenience Wear

会場を歩いていると何度も目にした、枝をモチーフにした大きなグラフィックのスタッフTシャツ。Convenience Wearを象徴する厚手の生地と抗菌防臭加工を備え、長時間会場を動き回るスタッフが着用した。
YELLOW CLIFFのポップアップだけでなく、スタッフTシャツや物販袋でも会場のさまざまな場所に登場。来場者が手にするアイテムから、働くスタッフの装いまで。会場を歩けば、さまざまな場所でConvenience Wearが目に入る。
フジロックを支えることは、一緒にフジロックを楽しむこと

オフィシャルサポーターズのブースで生まれていたのは、商品やサービスとの出会いだけではない。友人と競ったゲーム。子どもと挑戦したワークショップ。雨のなかで借りたレインブーツ。汗をかいた身体に届いたミスト。ライブの感想を語りながら飲んだ一杯。持ち帰った缶バッジやTシャツ、泥のついたマイボトル。そうした小さな場面が積み重なり、一人ひとりのフジロックの記憶になっていく。
そして、スタッフが身につけるウェアや、会場内を走る車両、給水スポット、手洗い場、物販袋のように、普段は意識しない場所にもサポーターの存在がある。来場者と同じ場所で雨に打たれ、笑い、音楽を楽しみながら、フェスの一日を支えていた。
ステージからステージへ向かう途中にも、フジロックは続いている。今年の苗場で生まれた数え切れない思い出のそばには、オフィシャルサポーターズの姿があった。
Photo by 清水創太郎
Text by 富士祭電子瓦版(Sanae Akechi)











