毎回様々なゲストに<フジロック>の魅力/思い出/体験談について語ってもらう「TALKING ABOUT FUJI ROCK」。今回は、元フジテレビアナウンサーで現在はフリーランスとして活躍する平井理央さんと、『報道ステーション』などを担当するテレビ朝日アナウンサー、小川彩佳さんの対談をお届けします。それぞれ15年と16年に、「TALKING ABOUT FUJI ROCK」で<フジロック>への思いを語ってくれた平井さんと小川さん。平井さんには、15年と16年に会場でのフォトレポートも担当していただきました。今回はお2人に、お互いに会場に行っていた去年の思い出や、今年楽しみなアーティストを訊きました。

Interview:平井理央×小川彩佳

平井「小川さんが<フジロック>に行かれているというのは、最初はかなりギャップがあって驚きました」

小川「平井さんが<フジロック>について語ってらっしゃったのは、色々と拝見していたんです」

――お2人で話すのは今回が初めてだと思います。お互い音楽好きだということは認識していましたか?

平井:小川さんはやっぱり、『報道ステーション』の印象が強いので、画面から伝わる印象だと落ち着いていて物静かで、温かみも感じるけれどもクールな魅力を持った方というイメージで。その小川さんが<フジロック>に行かれているというのは、最初はかなりギャップがあって驚きました。

F7Q4502-1140x760 平井理央×小川彩佳、フジロック好き女子アナ初対談!2人がフジでレポート番組をやるとしたら?

――小川さんはブログでも、よく音楽の投稿をされていますね。

小川:私の場合、報道番組をやっていることもあって、なかなかプライベートなことを話す機会がないので。音楽のことをブログに書いてストレス発散しているんです(笑)。

平井:私が<フジロック>に行きはじめたのはフリーになってからなんですが、スケジュールが、どうしても忙しい局アナとして働きながら行くのはすごいです。私は最初、ラジオのお仕事で行かせていただいて、<フジロック>のソーシャルなアクションを中心に取材をしました。でも、そのときに色んなライブを観ることができて、ご飯も美味しくて、「すごく楽しい!」と思ったんです。それが13年のことですね。それから毎年参加するようになりました。

小川:私も、平井さんが<フジロック>関連のお仕事をされていたり、<フジロック>について語ってらっしゃったのは、色々と拝見していたんですよ。

――最近はどんな音楽がお好きなんでしょうか?

小川:私は、改めてという感じですが、今年ポール・マッカートニーが来日したので、最近はずっとビートルズを聴いていました。完全にビートルズ脳になっていました(笑)。もう日本での公演は最後かもしれないと思ったので、来日公演も行きましたよ。あとは、2~3年前からずっとアラバマ・シェイクスが好きで、あの人たちを超えるアーティストには、その後まだ出会っていないです。去年の来日公演はタイミングが合わず行くことができなかったんですよ。それで「どこかのタイミングで<フジロック>さんに呼んでいただければ……」と思っていますね。野外で聴いたら、きっと気持ちがいいはずです。

平井:私は昔から映画音楽も好きなので、今年に入ってからはずっと『ラ・ラ・ランド』のサウンドトラックを聴いていますね。映画のシーンが蘇ってきますし、すごくテンションが上がって、家事が捗ります(笑)。朝起きて、“アナザー・デイ・オブ・サン”を聴いて、「よし、今日もやるぞ!」みたいな。私が音楽を好きになるきっかっけになった小沢健二さんの新曲“流動体について”もずっと聴いていますね。でも、あのCDをどうやったら携帯に取り込めるのかがいまだに分からなくて……。

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――平井さんは機械が苦手なんですか?

平井:そうなんです。「(CDプレイヤーで流した音源を、携帯電話の)レコーダーで録音してやろうか!」と思ったくらいで(笑)。ライブでは、去年マドンナさんの来日公演に行きました。元々ファンというわけではなかったんですが、お誘いいただいて「虜になるってこういうことなんだ」と実感しましたね。さいたまスーパーアリーナの観客全員の心を、出てきた瞬間に掴むような雰囲気で。私は2日目に行ったんですが、初日は2時間ほどお遅刻されたそうです。2日目も1時間ぐらいの軽いお遅刻だったんですけど、「それでも全然かまわない!」と思えるぐらいのパワーと魅力を持ったパフォーマンスでした。すべての1秒が絵になる、どこにも隙がないステージで。私は運動神経もリズム感もよくないし、歌も下手なので、あまりライブでノルことができないんですよ。でも、あのライブでは自然と体が動いてしまったんです。そんな体験をしたのは初めてだったかもしれないですね。