小川「『何でフジロックにきたの?』ということをたくさんの人に聞いたり、掘り下げてみたい」

平井「『出ているアーティストさん同士の交流はあるのかな?』とか、すごく気になります」

――昨年もお2人とも<フジロック>に行かれています。当日はどんな風に過ごしたのですか? もしかしたら、ライブを観たアーティストがかぶっていたかもしれません。

平井:小川さんは何曜日に行かれました?

小川:私は3日目の日曜日です。

平井:ああ、私は2日目の土曜日でした。土曜日は、唯一しっかりライブを観られたのはMan With A Missionさん。仕事の関係で滞在時間が異常に短くなってしまったんですが、ボードウォークもぐるっと回ったりして。あとはNPOヴィレッジに、何度も取材をさせていただいているshy flower projectさんが初出店されたので、そこにも向かいました。Man With A Missionさんは、フジテレビ退社後にMCを務めさせていただいた<風とロック芋煮会>に出られていて、そこでファンになってしまって。青空の下で聴くオオカミさんたちの音楽はすごく気持ちよかったです。日曜日はどうでしたか?

小川:日曜日はちょっとだけ雨が降りました。BABYMETALを観たときに少し雨が降っていたんですが、薄曇りの空の中で観るBABYMETALはすごくよかったです。サウンドもかっこいいし、女の子たちのキレッキレの踊りが雨越しに見えて、それが神秘的でもあって。「こういう楽しみ方もあるんだな」と思いました。私、その直前に石窯のピザが美味しいという話を聞いたんですけど。

平井:(フィールド・オブ)ヘヴンのところですか? 私も好きです! でも、すごく並んでいませんでした?

小川:すごかったです(笑)。そのピザが焼きあがって取りにいくときにちょうど雨が降ってきて。それを持ってBABYMETALに向かっていたら、雨がザーッと降ってきたんです。

平井:ピザ……(泣)。

小川:結局、雨の中で食べました(笑)。でも美味しくて、いい思い出になりました。

――昨年新しく見つけたオススメのご飯や、お気に入りのスポットはありましたか?

平井:私は一度気に入るとリピートしてしまうクセがあって、フィールド・オブ・ヘヴンのピザ、苗場食堂のとろろ飯、そして鮎の塩焼きという3つは外さない感じです。でも、去年は滞在時間も短かったので、ピザは食べられなかったんです……。45分待ちで泣く泣く諦めました。

小川:私もピザだけであとは我慢しちゃったんですけど、平井さんの瓦版の記事を拝見して、鮎の塩焼きとウィスキーのソーダ割のコンビネーションが最強だという情報を知りまして。実は私もウィスキーが大好きなので楽しみにして向かったんです(笑)。でも、去年はその機会に恵まれなくて。今年は絶対にチャレンジしたいですね

平井:お気に入りの場所は以前と変わらないんですが、ボードウォークの途中にある木道亭ですね。最初に行ったときに畠山美由紀さんのライブを観て、それがすごく気持ちよくて。あのステージ、私は大好きです。

小川:私は行ったことがないんですよ。どこにあるんですか?

平井:ヘヴンに向かうボードウォークの途中です。でも去年は、ちょうど向かったときにライブをやっていなくて。アーティストの方の出演数も、それほど多くはないんですよね。

小川:ああ、行ってみたいです。ちなみに私の好きな場所は、木道亭を知らなかったのに言うのもなんですが……。ボードウォークです(笑)。<フジロック>に行くと、ボードウォークは必ず歩いているんですけど、見逃していたんでしょうね(苦笑)。脇にある川でくつろいでいる人たちがいるのも好きで、私もたまにそこに座ったりしています。

――<フジロック>は朝・昼・夜と、時間によっても会場の雰囲気が随分変わります。お2人は特に好きな時間帯はありますか?

平井:夜も幻想的で素敵ですけど、私は日光が出ているとき。ギリギリ午前中の、まだ暑くはなっていないけど、日差しが気持ちいい時間が好きですね。

小川:私は夕方です。ちょっと日が陰って、夕焼けが見えてきたときの「もう終わっちゃうのかな」という感覚も含めて好きなんですよ。それこそ、去年BABYMETALのライブのあとに雨が止んで、ちょっと足元が湿り気を帯びていた夕暮れのボードウォークは、すごく気持ちがよかったです。雨上がりで、緑の香りが匂い立つような感覚があって。

――ちなみに、会場での日焼けなどのケアはどうされているんでしょう? オススメのケア用品はありますか?

平井:私は今日持ってきてみたんですが、『ラ ロッシュ ポゼ』のスプレータイプの日焼け止めはオススメですよ。日焼け止めは、カサカサしてしまうこともありますし、独特の匂いが苦手な方もいると思うんですが、これは香りもよくて、すごくサラっとしているんですよ。それに「日焼け止めはこまめな塗り直しが大事」と言われますが、会場ではなかなか塗り直すのは手間だと思うんです。でもこれだとスプレーですし、人に頼むこともできるので。一度試してみますか?(と小川さんに渡す)。

F7Q4735-1140x760 平井理央×小川彩佳、フジロック好き女子アナ初対談!2人がフジでレポート番組をやるとしたら?

小川:あっ、こんなに細かなミストなんですね……! いい香りですし、それなのにSPF50。私、今日買うことにします(笑)。

――レポートが上手なお2人なので、まるで通販番組を観ているかのようです(笑)。これは売れてしまうかもしれません……!

小川:いい情報をいただきました(笑)。

平井:回し者じゃないですよ! 日焼け止めっぽくないところがとてもオススメですよ。

――お2人がもしも<フジロック>で、何かテーマを決めてレポート番組をするとしたら、どんなことをしてみたいですか?

平井:瓦版でフォトレポートをさせていただいた初年度に、「何を撮ろう?」と考えていて、パッと目に飛び込んできたのが、フジロックキッズのすごく可愛らしいファッションだったんです。それで子供たちをたくさん撮らせていただいたので、キッズのファッション・コンテストをやってみたいですね。大人以上にオシャレな子もたくさんいて、大人が見ても参考になりそうですし。たくさん集まってくれたら、さぞかし可愛いだろうなぁと思うので。

――平井さんに担当していただいた15年16年のフォトレポートはとても好評でした。

平井:写真を撮りながら回らせていただくと、自分が「<フジロック>って楽しいな」と思うのはなぜか、自分でも分かったような気がしました。一昨年初めてフォトレポートをさせていただいたときは、まだ勇気が出なくて、識別できない程度に人の後ろ姿ばかり撮っていたんですが……(笑)。2年目は、それではダメだろうと実際にお声がけして、会場に集まった素敵な笑顔たちをたくさん撮らせていただいたんです。それで後々写真を見ると、すごくピースフルな空間だなぁと改めて感じました。道を歩いている方もとにかく楽しそうで、みんなが笑顔につられて笑顔になっていくような、そんな空気が流れていたんです。

小川:その写真、私も拝見しました。平井さんの腕もあると思うんですけど、普通カメラを向けると構えた笑顔になってしまうはずなのに、みなさん心から楽しそうな笑顔をしていて。

平井:それが<フジロック>の力なんでしょうね。私に写真の腕はないと思うので(笑)。

――小川さんはどんな企画をしてみたいですか?

小川:私は徹底街録(街頭インタビュー)ですね。会場で、「何で<フジロック>にきたの?」ということをたくさんの人に聞いたり、掘り下げてみたいです。

平井:報道っぽい(笑)。街録が好きって珍しいような。結構大変な作業ですよね。

小川:地道な作業ですが、私好きなんですよ(笑)。あとは、バックヤードって意外とどうなっているのか分からないので、そこをレポートしてみたいです。「ステージに上がられる方は、どこで何を食べているのかな? どう過ごしているのかな?」と。

平井:「出ているアーティストさん同士の交流はあるのかな?」とか、すごく気になりますね。今年は土曜日に小沢健二さんとコーネリアスさんが出演されますけど、バックヤードでフリッパーズ・ギター的なすれ違いもあるのかな、と思いますし。

――平井さんはやっぱり、小沢さんが気になるんですね(笑)。

平井:(笑)。私が<フジロック>に初めて行かせていただいた13年の頃は、まさか<フジロック>に小沢さんが出る日が来るとは思っていなかったんです。だから、嘘のような本当の話で。