準備・道具
■雨具
アウトドア・グッズは?
齋藤母さん:大体は揃ってます。
長谷川母さん:ゴア(GTX) を全員分買っちゃったらもう大変よね。
優良品はそれなりに高価ですよね。
伊藤母さん:雨具はハードルが高くてケチってしまう。今年もあるもんですまそうって思ってるから痛い目に遭うかも。靴は長靴とスニーカーと水に濡れてもいいのを3足ね。
■イヤーマフ
齋藤母さん:イヤーマフのことをこどもフジロックの記事に子どもの耳を守らねばみたいに書いてあったけど、そんなに爆音? 本当に必要?
昨年、ケロポンズのライブでは音量を上げない配慮がされているためほとんどの子どもたちがしていませんでしたが、ヘッドライナー等を見ていた子どもたちはしていました。
長谷川母さん:イヤーマフってモコモコの冬付ける防寒用?
いえ、それとは違って音を遮断する消音用ヘッドホンがあるんです。話し言葉も聞こえますが爆音をカットして耳を防護できる優れものです。
長谷川母さん:遠巻きに観ててもダメなんだ?
3〜4万人収容のフジロック最大のグリーンステージ・エリアでは、後方にある障害のある方や子ども連れ優先のプライオリティテント周辺ならば不要だという人もいれば必要だという書き込みもこどもフジロック FACEBOOKに寄せられています。
伊藤母さん:うちはイヤーマフを用意せず、EGO-WRAPPIN’は絶対観たいという私のエゴでホワイトステージの真ん中辺りにいて。始まって30分後位かな、上の子が「耳が痛い」と言い出した。あと、人波に押されてスピーカーの前に急に押し出されて動けなくなる時があったから、そういう時には必要だと思った。
花火大会や運動会でも使えますし、うちの子は生後8ヶ月の時、爆音のライブ中、イヤーマフを付けてすやすや寝ていました。おもちゃだと思っているようなので、どのライブでも機嫌良く付けてくれますよ。
伊藤母さん:子どもが好きそう!
長谷川母さん:うちの子、付けるかなあ?
齋藤母さん:うーん。うちも怪しい。
伊藤母さん:2個買うと1万円ていうのもなあ。
長谷川母さん:(スマホ片手に)Amazonで3千円のがあるよ! ん? 3Mの1980円がある! レンタルしている会社もあるっぽいねえ。
レンタル利用もいいですね。
長谷川母さん:だったら会場で有料レンタルがあればいいのにね。
■バギー
長谷川母さん:場内はベビーカーで移動するの?
伊藤母さん:うん、上の子は歩くの嫌いやから。ステージ間は歩く距離が結構あるよ。
長谷川母さん:去年何歳で?
伊藤母さん:4歳をベビーカー、1歳を抱っこひも。たまにベビーカーに二人乗せてた。
長谷川母さん:4歳でベビーカー?!
フジロックでは小学校低学年くらいまでベビーカー使う家族が多いようです。
伊藤母さん:荷物置き場にもなるし寝れるし。それに人混みですごく危なかった時、子どもは大人の陰に埋もれちゃうし、抱っこひもの中にいた下の子が窒息するんじゃないかとすごく怖い思いをした。ベビーカーは空間をキープできるし、かなり重要。
周りの人たちにも「そこに子どもがいる」と分かりますしね。
伊藤母さん:EGO-WRAPPIN’終わりにホワイトステージからちょうどヘッドライナー中のグリーンを通り抜けなあかんくて、暗闇でどの方向からも人が押し寄せてきてグチャッとなった時に、無理に強行突破しようとしちゃったのが大失敗だった。「とにかく帰らな!」 と気ばかりが先走ってしまって、抜けるにも抜けられなくなった。これが旦那がフジロックにもう行きたくないって言った原因。
長谷川母さん:その混み具合はいつ起きるか分かるものなの?
ヘッドライナー前、または入場規制がかかるような人気のあるアクト時に起きることがあるので、タイムテーブルを見て先読みをしておくといいでしょうね。
長谷川母さん:分かる人に聴いて従えばいいか。
齋藤母さん:バギーの種類は?
伊藤母さん:エアバギー。レンタル会社で借りて自宅に送ってもらって。
齋藤母さん:普通のベビーカーじゃダメなの?
伊藤母さん:山道だから車輪が取られて進まないと思う。エアバギーも慣れておかないと木の幹とかで転んだりするよ。エアバギー率は高かったな。
長谷川母さん:キャンプ用のカートを使おうかな。
昨年、DIYで支柱立ててレインカバー作った3児の子連れファミリーに遭遇しました。きっと毎年来るたびに作戦を練ったんでしょうね。初回であのアイディアは降ってこないでしょうから。
長谷川母さん:持ち物リストが欲しいね。
齋藤母さん:やばい。ハードル上がってきたぞ(笑)。
ハードル、上がっちゃいましたか?
齋藤母さん:ベビーカーなどを用意しなきゃいけないとは全く頭になかったから。もう4歳だから自分で歩くだろうって思ってたし。
長谷川母さん:でも大人3人いれば「私が子ども見てるから行ってきなよ」とか出来そうだよね。誰か大人が子どもたちとキッズランドにいるのがいいかも。
それができるのがママ友やパパ友同士で参加する人たちの良い点でしょうね。
伊藤母さん:昨年同じような家族構成のファミリーが近くにおって、すごくシンパシーを感じた。「お疲れ様でした。お互い大変だよね」みたいな。
話しかけたりはしなかったんですか?
伊藤母さん:お互いしゃべりたい風やったけど帰らなあかんくて。残念でした。あとお酒もさ、夫婦どっちも飲んじゃって潰れたら子連れではアウトだから。
夫婦どちらかが一人で好きなところへ行ってしまうのも大変かもしれませんね。先に話し合いをするか、泳がせるつもりで友達と助け合うか。
長谷川母さん:うちは話し合うのは無理っぽいなあ。友達と助け合うだな。
齋藤母さん:子どもも友達と行けると楽しめそう。例え観られなくても参加することに意議があるって旦那に言っておいてよ。
長谷川母さん:それなら行かないって言われそう。ところでケロポンズはどこでやるの?
ジプシーアヴァロンです。あとは「森の音楽会」にも出演予定で、そちらでは、すし桶ドラムのふーちんさん、あそびうた作家の鈴木翼さん、布芝居なにぬの屋・渋沢やこさんによるこどもフジロッカーが楽しめるスペシャルなステージが盛りだくさん用意されています。
齋藤母さん:1日参加ならキッズランドにずっといてもいいかもね。
伊藤母さん:いつもと違う場所で友達と遊べるってだけでワクワクするだろうし。
長谷川母さん:なんかフジロック行けそうな気がしてきた。
齋藤母さん:キッズランド担当がいて、交代しながら大人もちょっと楽しみつつ、子どもはキッズランドで楽しむのが一番いいかな。
伊藤母さん:私はまだまだ欲が捨てられない(笑)。Cocco、絶対観る!
(後日談)
インタビュー後、伊藤家母さんより一通のメールをいただきました。ご本人の許可を得てその一部を掲載させていただきます。
伊藤家の皆さんとフジロックにて再会できる日を心待ちにしています。
今年はよりゆったり、子供に寄り添いながら楽しむぞっ(本音を言うとCoccoですが…)と思ってた矢先、もう既にお聞きかと思いますが急きょ旦那の転勤が決まってしまい、8月から松山に住むことになりました。
そしてまさかまさかの、フジロックの日が引越日になってしまい、今年のフジロックには行けなくなりました(>_
写真=伊藤優子
企画・取材・写真・文=早乙女‘dorami’ゆうこ
<こどもフジロックFacebook>では、役立ち情報のシェアを呼びかけています。子連れで不安に感じていることなどを、子連れ参加経験のある方には体験談をシェアしていただくことで、子連れ参加がしやすくなるようにするための【こどもフジロック】企画。多くの方の参加をお待ちしております!
FUJI ROCK FESTIVAL’17
2017.07.28(金)、29(土)、30(日)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場
OPEN 09:00/START 11:00/CLOSE 23:00(予定)