苗場の大自然の中で開催される<フジロック>には、毎年クルマで会場にむかう参加者も多い。そのため、会場までのBGMを用意したり、道中にお気に入りの場所を見つけたりと、現地に向かうまでの様々な出来事も、フェスにまつわる大切な思い出の一つになる。今回、富士祭電子瓦版では、「クルマ×音楽×フジロック」をテーマに取材を敢行! 2014年のルーキー・ア・ゴー・ゴーでの初出演を経て、今年はフィールド・オブ・ヘヴンへの出演が決定した注目の若手バンド、Yogee New Wavesの4人に、街乗りでの走行性と悪路での高い走破性を両立したJeep®初のスモールSUV『Jeep® Renegade(レネゲード)』を試乗してもらい、クルマでむかう<フジロック>や<フジロック>そのものの魅力、そして現メンバーでは初となる<フジロック>出演の意気込みについて訊きました。
INTERVIEW:Yogee New Waves
「僕らの音楽も、クルマで聴いて合うかどうかは大事な要素のひとつ」
――みなさんには取材前に『Jeep® Renegade』を試乗してもらいましたが、乗り心地はどうでしたか? このモデルにはオーディオ・メーカー「Beats」の高性能スピーカーが搭載されているので、音質についても感想を教えてもらえると嬉しいです。
粕谷哲司(以下、粕谷) あっ、やっぱりBeatsなんですね! 車内に「Beats」のロゴがあったので、そうじゃないかと思っていたところだったんですよ。
竹村郁哉(以下、竹村) ロー(低音域)が効いてますよね。
上野恒星(以下、上野) イコライザーやバランサーがついていて、細かく設定できるので、それをいじるのも楽しいし、後部座席で聴いてもすごく音が良い。
角舘健悟(以下、角舘) そうだね。僕たちが普段乗っているクルマは、なぜか後ろの席の音がデカくて、前の座席に合わせて音量を上げていくと誰も寝られないんですよ(笑)。Renegadeはオーディオ操作もすごく簡単でした。Jeep®はメンバーみんな好きだよね。僕と粕ちゃん(粕谷)でほしいクルマの話をしても、Jeep®の名前が必ず挙がるし。
粕谷 僕は友達が『Jeep® Cherokee (チェロキー)』に乗っているんで、乗せてもらう機会が多いんです。去年の夏はそのCherokeeに乗って、男2人で高知まで行ったりしました。
竹村 乗ってみないと分からないけど、車内インテリアは都会的で洗練されていますよね。
上野 天井も高いし車内も思っていたより広く感じました。運転もしやすそうじゃない?
粕谷 よく言うよ! 上野は写真撮影のときにも運転席に座って写真を撮ってもらっていましたけど、免許を持っていないんですよ(笑)。
上野 なので、僕が実際に運転席に座ることはまずないという(笑)。
――はははは。ツアー中などに経験した、Yogee New Wavesとクルマの思い出というと?
角舘 それはもう、ファーザー・ジョン・ミスティとの出会いのエピソードを話すしかないですね(笑)。
粕谷 ちょうど2か月くらい前の話なんですけど、ツアー帰りに僕が運転をしていて、上野が助手席で音楽を流してくれていたんですよ。そのとき、東名高速を走っていたら、ちょうど夕日が差して、それがめちゃくちゃ綺麗な景色で。「なんか聴きたいのない?」と言われたんで、「じゃあ夕日に合う音楽を流してくれ」と言ったら、上野がファーザー・ジョン・ミスティをかけてくれたんです。それが夕日に合って最高でした。
――「クルマに合う音楽/合わない音楽」ってありますよね。
角舘 ああ、あります。僕は普段はあまり選曲をしないんですけど、昨日ちょうどマネージャーが運転してくれるクルマでたまたま選曲することになって、スカ/レゲエ攻めをしたら、「ああ、いいね。夜ってスカが合うんだよね」という話になったりもして。
上野 あと、クルマってその人のライフスタイルが出ますよね。「小さいものが好き」「大きいものが好き」とか、「赤いクルマがいい」「流線形のものがいい」「武骨なものがいい」とか。
角舘 プライベート空間だもんね。僕らの音楽も、クルマで聴いて合うかどうかは大事な要素のひとつなんですよ。
――実際、Yogee New Wavesの音楽は、クルマで聴くのにすごく合う音楽だと思います。演奏でビートが転がっていく感じと、クルマの疾走感が一緒になるというか。
角舘 特に、今回の『Waves』の中でも僕らにとってホーリーな曲の一つ、“HOW DO YOU FEEL?”とかだと、ひとりで夜クルマに乗って、考えごとしながら聴きたい。
粕谷 周りに車が全然いないような夜道とかね。
角舘 そうそう。下道に降りて、「ここどこだろう?」ってなった時に、絶対に合うと思う。
竹村 それから、クルマで音楽を聴いていると、家でヘッドフォンで音楽を聴くのとはまた違った体験になる気がするんですよ。
――窓の外の景色もどんどん変わっていきますしね。
竹村 そうですね。それがクルマで音楽を聴く醍醐味なのかな、と思いますね。
――では、みなさんがクルマで<フジロック>に向かうとしたら、どんな音楽を聴いていきたいですか? 出発したばかりの都心から、徐々に景色が山になって苗場に辿り着くまで、それぞれ似合う音楽は違ってくるので、色々なバリエーションが考えられると思いますが。
角舘 僕は絶対、砂原良徳のアルバム『LOVEBEAT』。あれは本当に最高。BPMも上げすぎず、下げすぎずでちょうどいい。淡々とクルマに向かってる感じが出て運転にすごく合うと思います。あと、出発したての朝はトミー・ゲレロとかも聴きたいなぁ。
粕谷 トミー・ゲレロは都会と山の境目で聴いてもいいよね。オザケンとかも合いそう。『LIFE』に入ってる“東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー”のMVとかもさ、東京タワーを横目に高速を走ってる感じで。
角舘 あと、ユーミン(松任谷由実)の“中央フリーウェイ”が聴きたくなるときってない? 「♪街を追い越し~」って。あれは本当に最高だよ。それで、山の中に入っていったらティコとかを聴きたい。
粕谷 あー、ティコ! 今年の<フジロック>には出ないけど(笑)。前に一度、霧の中でクルマを走らせているときに、山頂付近で霧が出てきて、その中で聴いたらすごく気持ちよくて、やばいなと思った瞬間でした。
角舘 今年の<フジロック>に出るアーティストなら、僕はザ・エックス・エックスもクルマで聴いたことがあるけど、夜に合いますよね。
竹村 サンファとかも合いそう。
上野 昼の山道だとロン・セクスミスが聴きたいなぁ。牧歌的な雰囲気があって、のんびりメロウな感じが合うと思う。ザ・レモン・ツイッグスもいいよね。
竹村 ああ、ザ・レモン・ツイッグスもいいね! 晴れた日の山には最高だと思う。